血脈 中 佐藤愛子

2012/9/10  18:51 | 投稿者: masuko

 やっと読み終えた。ぶ厚いねえ。半身浴をゆっくりやりながら読んだ。「中」には佐藤家の面々が戦争をどう感じ、どう生きて、あるいはどう死んだかということと、戦後、紅緑(愛子の父)が、老い、もうろくし、弱り死んでいく様子とそれをシナ(愛子の母)がどう、感じて支えたかがかなり丁寧に書かれている。作り話もあるだろうけれど、紅緑の日記が残っていて、その引用にかなりのページが割かれているので、けっこう事実に近い話が多いのだろうと想像する。
 シナが凄い。頭がいいのだろう。いつも冷静で、ちょっと冷たいけれど、愛ではなくて理性で考えた上で、どうしようもなくワルの義理の息子達を支える。それでいて、それぞれの息子達のよいところ、優しい心も理解している。老いた夫に失望しながらも的確に支えていく。戦争についてははじめから勝てるわけがないと思っている。愛子さんのことも離婚した方がいい、小説でもかけばいい・・と判断している。そしてどうしようもなく絶望的なのは、自分の人生をこんなはずではなかった、望んでこうなったわけではない・・・っていつも思っている。・・・とまあ、愛子さんは自分の母のことをそう描いているわけです。
 さて、「下」もそこそこ厚いですよ。がんばりますか。ここまできたら佐藤家ととことんつきあってみるしかないね。
 佐藤家の彼ら、特別支援教育的にいえば、まさしくADHDなんだろうな。そんなこといってもあんまり意味ないけれどね。
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