今まで3日間追っていた犬はやはり別の犬でした。
過去2日間と同じく、午後5時に現れるというその犬は、たしかによくマミーに似ていました。写真でしか知らなければ間違いないと思ってしまうでしょう。
そしてそこで呆然としていたところへまた情報です。
しかも立て続けに3件。どれもマミーが行方不明になった家のすぐ裏にある湖の周りでした。「とても汚れているけれど間違いない」というのが3件の電話の一致した特徴でした。
もちろんすぐそちらへ向かいました。
レスキューの団体や、スタッフの同僚、大勢の人が既に駆けつけ、マミーを探してくれていました。3時間が経過。私は30kmほど離れたYMCAにフーを迎えに行くために一旦その場を離れたのでした。
そして1時間後、私が子どもたちとそこへ戻った時、友人のKは「近所の大通りをはさんだショッピングセンターにいる」という情報を聞きつけ、そちらへ向かっていました。
また誤情報かも、と思いながら湖の周りを探していたところへKから完全にパニックになっている声で電話が。
「今彼女(マミー)が目の前にいる!呼んでも来ない!大変、大通りを渡ろうとしている!渡る!…」……そして悲鳴。
Kの名前を叫び続けるとしばらくして返事がありました。どうやらマミーは大通りを渡り、またこちら側へ戻ったようです。電話をしながらその場所へ向かうと車を止めてパニックになって泣いているKがいました。
情報を受けてショッピングセンターへ行った彼女の車の前にマミーがいきなり飛び出して来て、しばらく名前を呼びながら追っていたら突然大通りを横切ろうとしたので自分の車で片側2車線の道路をUターンして行き交う車を止めたと言うのです。「もしぶつかってもマミーが轢かれるよりは自分に当たった方が生き残る確率が高いと思って」というK。危険です。とても、とても危険です。
もう1週間、探して探して朝から晩まで費やして誤情報に振り回されて。彼女は私以上に動き回っているので疲れて判断力がおかしくなっています。
マミーを保護する以外に彼女を止める方法はありません。
その後、また10時半頃まで探し回りましたがマミーはまた雲隠れしてしまいました。
今回のことでマミーが(車にはねられずに)生きているのは奇跡的だとわかりました。明日こそ見つけなくては…。

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