「プラム・クリークの土手で」やっと読み終わりました。寝る前の時間と、子どもたちがYMCAでスイミングを習っている間の待ち時間しか読書タイムが取れず、まだ英語で文章を読むことに集中力を要する私には良い機会となりました。
しかし…こんなお話でしたっけ。
一家が今度は町の近くに住み始め、小麦の収穫を当てにして生活の基盤を整えていく物語です。この「当てにして」という段階でいやな予感がした通り、「明日は収穫」という日に
とんでもない大災害が起きて、その年の作物は全滅、それどころか次の年の作物まであきらめなければいけなくなります。
父さんは小麦の収穫でお金持ちになれるから、と言って穴の開いたボロボロの靴を買うためのなけなしお金を教会のベルを建てるために寄付してしまいました。小麦がダメになった今、父さんは穴どころかもう補修のしようもないほどボロボロの靴で何百マイルも歩いて、出稼ぎに行くんです。
その間に野火が起きて危うく家が火事になりそうだったり、ローラの大事な唯一のお人形を近所の赤ちゃんに取られてしまったり…。
…こんなに
苦難に満ちた話だという記憶はありませんでした。
子どもたちは学校や教会の日曜学校に通えるようになり、宿敵ネリーとの出会いなんかもいよいよあるわけですが…。
(それにしてもテレビドラマのローラやメリー、とくにローラはちょっと私のイメージと違うんですが、ネリー役はハマってましたねー。がんばれともぢさん!<何を?)
前作の「大草原の小さな家」に比べると、もう大らかな時代は終わりを告げているというか、ぐっと現実味を帯びている分ちょっと色あせてしまったような感じを受けました。父さん自身も狩りの腕がすっかり落ちて、軟弱な暮らしにちょっとガッカリしているようです。(父さんの働きぶり自体はちっとも軟弱なんかじゃないんですが)
好むと好まざるとに関わらず、人の暮らしは後戻りできないんだなぁと、絵本「ちいさなおうち」のような印象を受けました。
とても読みやすい文章で、使われている語彙やイディオムもわかりやすいものがほとんどなので、英語本初心者にはオススメ!と思います。
右が私の買った本$6.99、左は娘ブーが図書館で借りてきて読んでいる70年代の本$1.95。定価の違いに時代を感じます。
ランキング今日は何位かなぁ?ああ、100番台なんて永遠に無理そう…どらどら♪

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