初めてアメリカに来て、英語もロクに分からない頃、最初に紹介されたのは
マリリンでした。オットの会社の関係のパーティで知り合いました。
次にESL(English for Secone Language)という外国人向けの英語クラスに通い始めましたが、そこで説明してくれた人は黒板に「
Marilyn」と書いて自己紹介してくれました。
翌日、新しいクラスに振り分けられ、新しい先生が自己紹介すると、彼女の名前も
Marilynでした。
3人の女性達はみな同じ世代。50代後半でしょうか。
彼女たちが生まれた頃、スクリーンの話題をさらっていたのはマリリン・モンローだったそうです。
そんな中、別のESL教師キムは、自分の子に「ユニークな名前をあげよう。ありふれた名前はイヤだわ」と考え、「
ヒラリー」と付けて満足していたそうです。するとどうでしょう。そのすぐ後、クリントンが大統領に就任し、ファーストレディは
ヒラリー。「あら、大統領夫人の名前をもらったのね」と言われるようになってしまったとか。これは気の毒でした。
そもそも、アメリカ人
(…に限らず欧米人みんななのかな?どなたかご存じでしたら教えて下さい)の名前はバリエーションが少ない。
マリリン攻撃の次に来たのは
スーザン攻撃でした。
バレエ教室に行けば
スーザンが、病院に行けば看護婦の
スーザンが、娘の友達のお母さんの
スーザンが、不動産屋の
スーザンが、次々に私の知り合いになりました。テレビを付ければ医療ドラマERで
スーザン医師が活躍しています。
電話がかかってくると悲惨でした。「はーい、TAMA、
スーザンよ、元気?」
こうなるとまず「元気よ、あなたは?」と応えなくては!と必死になるあまり、相手が
どのスーザンなのか確かめるタイミングを逃す。何度失敗したか知れません。
今はすっかり問題ありません。英語が上達したから…ではなくて度胸がついて図々しくなったからです。
スーザンは40代あたりが多いようです。
そして、娘の友人の世代
クリスティと クリスティーンと クリスティーナ、そして何故か私は
キャスリーン やケイトリンとも混同してしまう。おまけにCで始まる始まるキャシーとKで始まるキャシー、更ににキャリーが混在しているんです。正直言って
訳がわかりません。
名前は恐怖です。
最近は、ブリットニーとかが人気なんでしょうか。
見てみましょう
Girls
1. Madison 2. Emma 3. Grace 4. Isabella 5. Hannah 6. Abigail 7.Olivia 8. Elizabeth 9. Mackenzie 10. Alexis 11. Emily 12. Chloe 13. Paige 14. Alyssa 15. Taylor 16. Brianna 17. Hailey 18. Morgan 19. Sydney 20. Lauren 21. Jade 22. Zoe 23. Samantha 24. Kayla 25. Ava 26. Alexandra 27. Savannah 28. Bailey 29. Ella 30. Faith 31. Brooke 32. Sophia 33. Jordan 34. Gabrielle 35. Mia 36. Nicole 37. Julia 38. Anna 39. Madeline 40. Kaitlyn 41. Natalie 42. Kylie 43. Trinity 44. Kyra 45. Victoria 46. Sarah 47. Gabriella 48. Marie 49. Megan 50. Alexa
Boys
1. Ethan 2. Aidan 3. Caleb 4. Jacob 5. Alexander 6. Tyler 7. Logan 8. Ryan 9. Dylan 10. Andrew 11. Nicholas 12. Connor 13. Joshua 14. Michael 15. Zachary 16. Jaden 17. Aiden 18. Noah 19. Matthew 20. Austin 21. James 22. Gabriel 23. Riley 24. Elijah 25. Evan 26. Nathan 27. Mason 28. Cole 29. Hunter 30. Benjamin 31. Daniel 32. Gavin 33. Aaron 34. Jackson 35. Christopher 36. William 37. Jack 38. Brandon 39. Samuel 40. Justin 41. Chase 42. Kyle 43. Adam 44. Luke 45. Ian 46. Hayden 47. Xavier 48. Cameron 49. Christian 50. Anthony
こんなふうになってます。これは2003年に生まれた赤ちゃんの名前トップ50ずつ。ブリットニーはまだ入ってないみたいですね。小学生にはちらほら見かけますが。でもエマは、もしかしたらハーマイオニーちゃんの影響でしょうか。
女の子の10位、アレクシスなんて名前が出てきてます。アレックスは男女両方の愛称で、女の子ならアレクサンドラ、男の子ならアレクサンダーですが、アレクシスは短くするとどうなるんでしょうか。
ちなみに、我が家の中で近所のアレックスたちの名前を出すときは、男の子の方をそのままアレックス、女の子の方は「アレちゃん」と呼んで区別しています。
…ってイバれるセンスではないですな、とても。いちいち、「アレクサンドラが…」なんて言ってられません。
6位のアビゲイル…なんか痛み止めみたいな名前です(それはAdvil)。
12位のクロイはERに出てきた、スーザンの困ったお姉ちゃんの名前。
男の子の方の一位のイーサンなんて、私はアメリカン・バレエ・シアターのイーサン・スティーフェルしか知らないけど、彼は一般の人にはそんなに有名じゃないですよね?他に誰か有名人がいるんでしょうか?芸能界には思い切り疎いのでわかりません。
10位のアンドリューは2,3年前に1位だったと思うんですが、落ちちゃいましたね。
24位のイライジャはもしかしたらイライジャ・ウッドの指輪物語効果でしょうか。18位のノア、24位のルカ、どっちもER関連?違うかな?
しかし、ジョシュア、マイケル、ベンジャミン、クリストファーと言った名前は強いですね。男の子の名前の方が流行に左右されにくいのかしらん。
どっちにしても、私もまわりにわんさかいる、マリリンとかスーザンとかロバート(ボブ)なんてどこにも見あたりません。どこの国でも事情は似てますね。
(日本でもトメ、くま子、虎五郎なんて名前の赤ちゃんはまず見なくなってますよね、きっと。)←ちょっと時代がズレすぎているような。
こうなってくるとアメリカ人の名前はバリエーションが少ないとも言えなくなってくるような気が少しだけ、しています。
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