先日、家族会員になったばかりのYMCAへ。我が家からは10マイル、30分近くかかるけれど、ここのYはなんと、現段階でアメリカで一番大きい、ということは、たぶん世界で一番大きいYなのだ。
どれくらい大きいかというと、まず建物だけで某県某市長堀町くらいの大きさがある。プールが4カ所。それぞれに2〜3個ずつ、体育館が5つほど、更にスカッシュコートやらロッククライミングの練習室、ゲームルームにカフェテリアにジム、果ては室内サッカーグラウンドまである。
勿論、外にもサッカーグランドはもちろん、テニスコートからジョギングコース、他に何があるのか全部はとても把握しきれない。
ここでは水泳教室やサッカーチーム、体操教室などなど、子どもから大人まであらゆるスポーツやダンスの教室をやっていて、うちの子どもたち下二人は週に2回ずつ、水泳のクラスに通っている。
その送り迎えの時、チラッとジムの前を通ると、未来のオリンピック選手たちがすごい技を練習しているのが見える。日本ではこういうのってごくごく限られたコドモ達に与えられる限られたチャンスだったと思うけれど、こうして誰でも気軽に通えるところがこの国の層の厚さなんだろうなあ。
でも、こんな環境じゃないのにあそこまでの成績を出す日本という国も相当すごい。
ともあれ、ここでは老若男女、いかにものスポーツ体型から限界を超えた体格の小錦もどきまでがスポーツにいそしんでいる。
スポーツとは無縁の人生を送ってきた私だが、昨日はほんの少し泳いでみたりした。もっとも持病のせいか、25メートル泳ぐのがやっと、というくらい心臓に負担がかかってしまい、ろくに遊べなかったけれど。
外のプールには1メートルと3メートルくらいの飛び込み台がある。
去年は私も飛びこんでみたりしたけれど、今年はとても無理。代わりに私の身長に近づきつつある娘達と、まだまだ小さい息子が繰り返し飛びこんでいた。猿みたい。
私は優雅に日陰で読書…寒い…日向に出る…暑い(涙)…日陰に…ちっとも村上春樹に集中できない…と、そこへ遊びにきたティーンエイジャーの娘1号が悲鳴をあげた。足の裏にとげが刺さったという。痛がり方が大げさだなーと思いつつ、足の裏を見るとなんだかとげにフワフワしたものが着いている。とりあえずそれを抜いて、残りのとげを取ろうとするが、1号は顔色も青ざめ、声も出ない。
管理センターへ行ってファーストエイドキットを借りようとするが、驚いたことにというか、今更驚くまでもないというか…ろくな医療器具がない。
スタッフもティーンエイジャーばかり。頼りになりそうもなかったので勝手にやらせてもらった。プラスティックのツィーザーで取れるようなものじゃない。安全ピンを借りて消毒してもらい、周辺の皮膚を裂く…そうしているうちに傷口は白く腫れ上がり、ようやくハチに刺されたのだと気付いた。その可能性をまわりの係員に告げると、こともなげに「あ、芝生の上に行った?あそこはミツバチだらけだから。最近多いんだよー。」だって。
「わかってるなら何らかの対策をせんかい!」と思ったが、言っても仕方がない。そういえば、この前友人が、一緒に行った遊園地で乗り物に乗っている間に置き引きにあった。慌ててセキュリティの人を捕まえ、事情を説明したら彼はおっとりと「ああ、今日は大型の窃盗団が入っているらしいんだよ(ニコニコ)」とのたまったっけ。
日本では「アメリカは訴訟社会だからみんな訴えられないように細心の注意を払っている」とまことしやかに言われているけれど、あれは
ウソ←真っ赤なウソってやつ?です。ホントに。
あまりにもこういうことが多いから必然的に訴訟が増えるのではないかと私は分析しています(笑)。
ともあれ、ハチ刺されとわかった時点で使うべき薬も決まり、とりあえず初めてだったのでアレルギーの心配もなく収まりました。
ま、アメリカではなにごとも
自己責任です。
しかし…7月末に私が刺され、先週クッキーが刺され、今回は娘1号…我が家には蜂難の相でも出ているんでしょうか(T^T)。

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