※このおはなしは、マンガ家 石野鐘音さんのキャラクター「金童音(こんどう かのん)」ちゃんと、やまたヒロイン「幡山めぐみ」ちゃんのコラボ企画となっています。詳しくはこのへんで。
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【その11 エピローグ】
ホテルの室内には、むっとする空気がたちこめている。
十人近い男女がもう何時間も部屋にこもっているのである。利用時間は二度の延長の後、面倒だと宿泊に切り替えてしまっていた。
人数分の体臭。それに鼻をつく精液臭。何度か失禁したかのんの小便の臭いも混じっているかもしれない。
その濃厚な臭気の中心で、のべでいえば、もう何人目になるかもわからない男がふたりがかりでかのんに挑んでいた。彼女の昨日まで処女だった膣穴と、それに遅れること4時間で処女を失った尻穴が二本のペニスに同時に犯されている。さらに3人目が、苦しそうにあえぐかのんの顔にペニスを突きつけ射精しようとしていた。
ふたりがかりでの突き上げにがくがくと身体を揺らすかのんの顔に慎重に狙いを定めて、自ら勃起をしごいていた男は快感を解き放った。
すでに数度の射精で粘りを失った分、勢いを増した精液が、かのんの顔を直撃した。もっとも、その顔はそれまでに放たれた大量の精液ですでにどろどろにされていて、新たな汚液もすぐにどこに放たれたかわからなくなってしまう。
「あう……んぐ、うう……っ」
口のなかに流れ込んだ精液を、かのんはのどを鳴らして呑み込んだ。吐き出す、という意識はもうない。何度も強いられたことで精飲が習い性になってしまっていた。
射精を終えた半萎えのペニスが口に押し込まれても、かのんは従順にそれをしゃぶり、尿道に残った精液をすすりさえした。
彼女の尻穴に勃起を抜き差ししている男が、その身体を背後から抱きつつ言った。
「最初はいやがってたのに、もう慣れちゃった? そら、こっちもイクぞっ」
「あっ、うっ、ああ……っ」
直腸内に噴き出す精液にかのんが声をあげた。その声は、なかばは苦痛にふるえていたけれども、のこり半分には抑えきれない快楽の響きがある。
「こっちもナカ出し、イクぜっ!」
「んくううっ、うっ、ああああぁっ」
続いて膣を犯していた男が射精を開始する。膣奥に亀頭を押し付けながらの射精を受けて、かのんはまた声をあげた。
その声には、尻穴への射精のときよりもはっきりした悦びの色がある。
「めぐみちゃんの言うとおりだったな」
次の男と交代するために腰を引きながら、膣を犯していた男が笑い混じりに言った。
「いちどに犯っちゃったほうが、すぐ慣れる……って。ほら、俺のもしゃぶってよ、かのんちゃん」
男の言葉を聞いているのかいないのか、かのんは差し出されたペニスからしたたる精液をすくいあげるように舌を伸ばした。そうしている間にも次の男が彼女の膝を抱えて腰を重ねてくる。
「……あっ、うぐうっ。ち、ちんぽぉ……っ」
「う……くっ、ナカ出しし放題なんて、最高だな。マジでいいの? めぐみちゃん」
小刻みな動きでかのんの膣に腰を打ち込んでいきながら男はめぐみに振り向いた。
問いかけにめぐみが答える。
「ちゃんと……払ってくれたらねっ、あっ、んっ、ああっ」
答えが途切れがちなのは、めぐみの方もいま「仕事」の真っ最中だったからだ。
あぐらに座ったナミカゼに、背中を預けるかたちで腰を落として、深々と中年男のペニスを受け入れていた。
ナミカゼは背後から彼女の乳房を鷲掴みにしながら、がくがくと腰を突き上げている。
「ああっ、ああっ、めぐみちゃんが生でさせてくれるなんて……あうっ、あうっ」
ナミカゼの言う通り、めぐみの股間から泡立った愛液にまみれて見え隠れしている彼の牡器官は、避妊具を装着していなかった。
「今日に限って、どうした風の吹き回し?」
「いいからっ、もっとしてっ。ナミカゼさんのちんちんで、イカせてっ、今日は……いっぱいイキたいんだからっ」
自らも腰を使いながら、めぐみは3倍以上も歳上の男を叱咤した。
「でも、めぐみちゃんのオマンコ、気持ちいいからっ、すぐにイっちゃいそうだよっ。このままっ、ナカで出しても、いいんだよねっ」
「ちゃんとっ、イカせてくれたらっ、いいからっ、出してもいいからっ。だからっ、ナミカゼさんっ、あっ、んっ」
「ああっ、がんばるよっ、がんばるよっ! めぐみちゃんっ、めぐみちゃんっ! ああっ、めぐみちゃんの生マンコ最高だぁっ!」
「ナミカゼさんのもっ、いつもより、いいっ、いいよっ! あっ、あたし、イキそ、イキそう……っ!」
激しい身体の動きに、柔らかい肉がぷるぷると揺れ、弾む。なかでも乳房は、ナミカゼの手につかまれていてさえ、たぷんたぷんとよく揺れた。もともと大の男の手にさえ余るほど大きいのだ。
「ああっ、ああーっ! 出るっ、出るっ! めぐみちゃん……っ!」
「あぐっ、うっ、んうううううっ!」
ナミカゼがおめきながらめぐみの膣奥へと欲望を噴き上げると、めぐみは身体を硬直させ、勢いのある射精を受け止めた。
「ナミカゼさん……っ、す、すご……っ」
「あーっ、ああーっ。めぐみちゃんのオマンコにっ、チンポ搾られるうっ、あーっ、あーっ!」
ナミカゼが射精し終えたあと、そのまま前のめりにベッドに突っ伏しためぐみの股間から放たれたばかりの精液が垂れ落ちてきている。年齢からすれば考えられない精力を示したとはいえ、さすがに精液の濃度は薄かった。わずかにとろみのあるだけの液体がシーツに垂れ落ち、すぐに吸い込まれて濃い染みを作っていく。
まだ犯され続けているかのんのうめきをしばらく聞いていためぐみは、やがてつっぷしたままで口を開いた。
「ナ、ナミカゼさん……まだできるよね?」
シーツに尻もちをついた格好で肩で息をしていたナミカゼは、名前を呼ばれて戸惑った。股間のものは繰り返しの酷使にぐんにゃりと萎えてしまっている。
「あ、ああ? いや……さすがに……」
「あたしがフェラしてあげても?」
めぐみは少し身体を起こして言った。振り向いた目が潤んでじっとナミカゼを見つめる。
「ほんとに? めぐみちゃんがしてくれるんなら……ああ、大丈夫、大丈夫だよっ」
射精後のものをめぐみがしゃぶってくれると聞いただけで、ナミカゼのペニスはやくも勃起の兆しを見せ始めた。その様子に目を細めながら、めぐみは言葉を接いだ。
「でも、その分、ちゃんと払ってよね?」
かのんを犯している男たちは、めぐみが呼んだのだった。
風呂からあがってきたナミカゼと、そしてとくにかのんは驚いたが、大勢の男たちに取り囲まれては抵抗することさえ思いもよらなかった。
新たに加わった男たちは最初かのんを入れ替わり立ち代わり犯していたが、やがてナミカゼがさすがにグロッキーする頃には、めぐみにも挑みかかってきた。
「あっ、イッてる! 出てるっ、オマンコにっ、びゅっ、びゅって……! あっ、せーし、ザーメン、あたってるうっ」
「お尻っ、いいっ、ああっ、射精熱いっ! お尻マンコっ、灼けちゃうううーっ!」
叫びすぎてかすれてしまった声をふたり並べて犯されている少女のどちらが発しているのか、もう当人たちにも判然としない。
いま尻の穴にペニスをねじ込まれ、激しい抽送のたびに、膣内にたまった精液をとぽとぽとこぼしているのが、自分なのかそれとも隣に並んでいる少女なのか。
いずれにせよ、ナミカゼを始め、男たちが全員ホテルの部屋から出ていったときには、めぐみとかのんはふたりともに気を失ったようになって、全身精液まみれのままベッドの上に倒れていたのだった。
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「こんなに……? マジすか?」
めぐみが渡した札束を手にしたかのんは、さっきまでの疲れ切った様子も忘れてかなりの厚みの札束に見入った。
「8人相手にして、全員ナマで、ナカ出し、それに即尺、お掃除フェラ、お風呂で洗いっこ……こんなもんでしょ。で、あたしの分はこっち、と」
「え、めぐみさんの分、ちょっと少なくないすか?」
驚くかのんにめぐみはうなずいた。
「そりゃ、かのんちゃの方がたくさん相手したでしょ? 当然よ。ほら、おくすり」
水の入ったコップと錠剤を渡されてかのんは戸惑いながらもそれを飲んだ。
「さ、でもこれでかのんちゃん話題になるよ。お客さんのあいだでさ。めっちゃ予約入るんじゃないかなー」
「え、でもアタシ……」
「初日からこんなに稼いじゃうなんて、かのんちゃん才能あるよね。ほら、すごいお金でしょ。これでなに買う?」
「なにって……別に……めぐみさんは……?」
「あたし? そぉねえ……んー、ぱーっと服とか買って使っちゃうかなー」
「え、もったいなくないっすか?」
「だって、また稼げばいいじゃん。やっちゃえば簡単でしょ? 今日はたくさん相手したけど、普通ならひとりでいいんだし」
「そ、そっか……ひとりなら……」
手にした札の束に視線を落とすかのんは、めぐみがにんまりと自分を見て笑っていることには気づかない。
「最初は、固定のお客とかいないから、あたしのお客から何人かゆずったげるよ」
「えっ、マジっすか? そんな、なんでめぐみさんそんな親切なんすか……」
「そりゃあ、かのんちゃん可愛いから、ね」
「うえっ、えっ、アタ、アタシ、そんな……あ、りがとっす……」
うつむいて頬を染めるかのんは、めぐみが譲ってくれるという客たちが、これまで彼女が処置に困っていた質の悪い性癖の持ち主ばかりであることなど知る由もない。
「これからも、仲良くしようよね? かのんちゃん」
「はっ、はいっす! 仲良くするっす! よろしくおなしゃす! めぐみさんっ」
「ふふふっ、あたしたち、親友になれそうだよね。……ほんと好きよ、かのんちゃん」
おしまい

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