※このおはなしは、マンガ家 石野鐘音さんのキャラクター「金童音(こんどう かのん)」ちゃんと、やまたヒロイン「幡山めぐみ」ちゃんのコラボ企画となっています。詳しくはこのへんで。
http://sky.ap.teacup.com/lovefrom/1954.html
■ ■ ■ ■
【かのんの場合 その5】
苦いっ、臭いっ、息はしないようにしてるけど、それでも臭いっ。
匂いって舌でもわかるもんなのっ? こんなに臭いもの、いままで知らない!
でもそれを口に出したら、アタシが全然ケーケンないってことが全部ばれちゃうかもしれない。
とにかく舐めなきゃ。
自分のものじゃないみたいにうまく動いてくれない舌をがんばって動かしていると、横からめぐみさんの声。
「いつまでも舐めてるだけじゃだめよう。おちんちん口に挿れちゃって、全体をちゅぱちゅぱしてあげるのっ。できるでしょっ? できるわよねえ、かのんちゃんっ?」
なにを言われてるのか一瞬わからなかった。
だから視線でめぐみさんを見返すだけで、アタシはすぐに返事ができないでいたんだけど……
めぐみさんの手がアタシの頭の後ろ側にあてがわれる。
「歯立てちゃダメなんだからねえ」
え? なに? なにっ?
次の瞬間、めぐみさんの手がアタシの頭をぐいっと前に押し出していた。
「んげえっ!」
おっさんのちんちんが、口の中いっぱいになっていた。それどころかのどまで太い棒みたいなちんちんは届いていた。
(息、できない……っ!)
「噛まない! クチ開けててっ!」
めぐみさんの鋭い声が、反射的に口を閉じようとしたアタシをかろうじて押しとどめる。
「さ、ナミカゼさん。かのんちゃんのおクチ、たっぷり楽しんで」
もごもごとあいまいな返事が頭上から聞こえた直後、口いっぱいのちんちんが、さらに奥へと突き出された。
「んごぉっ! んえっ、えぐっ、んぐうっ!」
何度も繰り返しちんちんがのどを突いてくる。そのたびに目の前に火花が散った。
もう口を閉じるどころのさわぎじゃなかった。必死で口を開いていないと息ができないのだ。
なのに、おっさんはさらに激しくちんちんを突っ込んでくる。
「んぐぇっ、ぐえっ、ええっ! んぐぅっ!」
(死ぬ、死ぬ、死んじゃう……っ! アタシ死んじゃうっ!)
別の手がアタシの頭をつかんだ。めぐみさんの手より大きな、ごつい感じの手。おっさんの手?
「っぐうううっ!?」
その手がアタシの頭を思い切り前に引っ張った。鼻先ががんっとなにかゴムみたいなものにぶつかって、ぶん殴られたときみたいなぎーんっ、てなる感じに一瞬気が遠くなる。
ちんちんがのどの奥まで突き刺さっている。そのちんちんがびくっと脈打って、のどの奥の方になにかがあふれた。
「んーっ! んんーっ! んぐううーっ!」
いきなりあふれだしたどろっとしたものが、完全にアタシのどをふさいでしまう。
(死……っ!)
アタシは思い切りおっさんの身体を突き飛ばしていた。
【めぐみの場合 その5】
(しゃぶれって言ってんのにわかんない娘ねえ)
ぎこちなくナミカゼさんのちんぽを舐めていたかのんちゃんが「意味わかんない」という顔であたしを見返している。
その顔を見ていたら、あたしのなかにまた例のヤバイ気持ちが湧いてくる。
気がつくとあたしはかのんちゃんの頭を手で押さえていた。
「歯立てちゃダメなんだからねえ」
そのままぐいっとかのんちゃんの頭をナミカゼさんの方へと押し込む。
「んげえっ!」
いきなりちんぽをのどまで突っ込まれて、かのんちゃんがすごい声をあげる。
「噛まない! クチ開けててっ!」
逃げようとするかのんちゃんの頭を押さえつける。ううっ、けっこう力強い。たぶんちんぽのどまで届いちゃってるから、窒息しそうなんだろうな。でもあたしに手加減してあげる気持ちはない。逃げられないようにさらに力をいれながらナミカゼさんの顔を見上げてにっこり笑う。
「さ、ナミカゼさん。かのんちゃんのおクチ、たっぷり楽しんで」
ナミカゼさんはさすがにちょっと戸惑ってるみたいだったけど、すぐにうなずいて腰を使い始めた。
(きっとやってみたかったのよねえ、あたしがゼッタイやらせてあげなかったから……)
「んごぉっ! んえっ、えぐっ、んぐうっ!」
ナミカゼさんの腰ががくがくと動いて、ちんぽが何度もかのんちゃんののどを突く。
どうにか息をしようとうめくかのんちゃんの口の端からだらだらよがれがこぼれて、あごを伝い落ちていく。わあ、すごい顔。
「はあっ、はあっ、ああっ、ああっ!」
よっぽど気持ちいいのか、ナミカゼさんは情けない声をあげながらどんどん腰の動きを早めていく。
ゴムありとはいえ、あたしに挿れるより気持ちよさそうってのは、納得いかないわー。
「んぐぇっ、ぐえっ、ええっ! んぐぅっ!」
「ああっ、出る出るよっ、出るぅっ!」
さらにしばらくかのんちゃんののどを犯していたナミカゼさんが、腰をがくがくとゆすりだした。
「ちょ、早くな……あっ」
あたしが聞くより早く、ナミカゼさんは両手でかのんちゃんの頭をつかまえてぐいと自分に引き寄せた。ああ、そんなことしちゃったら……、
「っぐうううっ!?」
どんって、音を立ててかのんちゃんの顔がナミカゼさんにぶつかる。痛そう……なんて思うのも一瞬のことで、
「ううーっ、うっううーっ!」
かのんちゃんの頭を自分の股間に固定したナミカゼさんが、うめきながら、腰を小刻みに震わせている。
(あ、射精……)
「んーっ! んんーっ! んぐううーっ!」
頭を押さえ込まれたままのかのんちゃんが、じたばたともがく。さすがにちょっと心配する気持ちが湧きかけたところで、かのんちゃんがナミカゼさんを突き飛ばした。
「ぐえーっ、げっ、げっ、げほおっ!」
実際にはナミカゼさんはよろめいただけで、大きく後ろにひっくり返ったのはかのんちゃんの方だったけど。
そのかのんちゃんは身体をふたつに折って、げえげええずいている。ほっ、とりあえずは無事だったか。
──その6へ続く

0