※このおはなしは、マンガ家 石野鐘音さんのキャラクター「金童音(こんどう かのん)」ちゃんと、やまたヒロイン「幡山めぐみ」ちゃんのコラボ企画となっています。詳しくはこのへんで。
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【かのんの場合 その4】
ちょ、ちょ、ちょ……っ、なっ、なにっ?
なにが起こってる?
アタシの目の前に……目の前に……っ。
お、男の……ち、ち……ちん……っ、わあああっ!
アタシはもうわけがわかんなくなりすぎて、叫び声をあげることさえできなかった。
目の前に飛び出てきたソレをまともに見ることもできない。
なんか腐ったみたいな肉色の棒みたいな……
「うぷ……っ!」
驚いて思い切り息を吸い込んだせいで、アタシはソレの臭いを思い切り吸い込んでしまっていた。
ひどい……臭い!
「うえええっ、げっ、うげえっ、うええっ!」
なにっ? なにこれぇっ? 公衆便所と一週間洗わなかった体操着とを鍋で煮たみたいな……っ!
「ちょっとちょっと、ダメでしょかのんちゃん」
上からめぐみさんの声が降ってくる。
「だ、だって、これ……っ」
むせ返っていて、まともに返事できない。
「お客さんのところにきて、シャワーする前にすぐ口でしてあげるの。かのんちゃんの口できれいにしてあげんのよ、それが即尺なの知ってるでしょ?」
「し、知ってます。知って……ますけど……」
思わずそう答えてしまったけど、知ってるわけがない。アタシは男のものなんて、見るのも初めてなんだから! それにしても男のものがこんなに臭いなんて……誰でもそうなの? このおっさんだから?
「わかってるなら、すぐしゃぶる。いくら初めてのお仕事だからって、お客さん気を悪くするでしょ? ほらっ」
アタシはその言葉に逆らえずに、顔をあげた。目の前に赤黒いおっさんの先っぽがある。
(なんか……ミミズの顔みたい……)
ミミズの顔なんて見たことないけど。でもそんなフインキ。
(やっぱりこんなのできないよっ)
そう思ってめぐみさんの方を見たけど、その笑顔を見ると「無理だ」なんてとても言い出せなくて、アタシはおっさんのそれに口を近づけた。
「ん……うううっ」
くちびるが、当たる。
おっさんの先っぽに当たってる。
「ほらっ、そんなんじゃナミカゼさん、気持ちよくないわよっ、舌出して、ぺろぺろしてあげてっ」
舌を出す。ということはこれを舐めるってことで……舐めるの? これを?
だけどここまできてやめられない。
なんでやめられないか自分でもよくわかんないまま、アタシは無理矢理口を開いて、舌でそれを……舐めた。
「うっ、えっ、うううっ!」
なんか、舌におっさんのがひっついたみたいになった! ヤダ、舌、くっつく!
【めぐみの場合 その4】
「だぁめよぉー、そんなんじゃ。口んなか、ツバためてからじゃないと、ちゃんと舐められないでしょ? ほら一回口閉じて、ツバためて」
なんかすっかりパニックしてるかのんちゃんにフェラチオのやり方をコーチしてあげる。そーいえば、あたしも最初は口んなか乾いたまんましゃぶろうとしちゃって、失敗したっけ。
ほんとに経験ないんだわ、かのんちゃん。
あらためてそう思うと、なんだか身体の芯がじぃんとしてくる。もしかしてあたし感じちゃってる? もっとかのんちゃんにひどいことしてあげたくなってきてる。
あそこがぬるっとしてきてるのを意識しながら、あたしはかのんちゃんに命令した。
「舌にいっぱいツバのっけて、それで舐めるのよ。ほら舐めて!」
「え……えう……」
かのんちゃんが舌を突き出してナミカゼさんのちんぽを舐め始める。すっごくぎこちない舐め方。
「ふふふっ、かのんちゃん変な顔。手で持っててあげないと舐めにくいでしょ? ねえ、おいしい? おいしい? ナミカゼさんのおちんんちん」
「お、おいひくないっす……うう」
「ひどぉい、ナミカゼさん、かのんちゃんはナミカゼさんのおちんちん好きじゃないんだってぇ。ほら、休んじゃだめでしょっ、おちんちん気持ちよくしてあげるのが仕事なんだからっ」
すぐとなりでナミカゼさんが鼻息を荒くしている。このひとにも、かのんちゃんが単に初仕事ってだけじゃなく、フェラ自体の経験が全然ないんだってもうわかってるだろう。だからこんなに興奮してるんだ、でなきゃこんな下手くそなフェラで興奮したりなんかしない。
いらいらする。
でも、興奮もしてる。
自分でもよくわかんない複雑な気持ち。
わかるのは、あたしのあそこがさっきよりぬるぬるになってることと、かのんちゃんをもっといじめてあげたくなってるってこと。
「いつまでも舐めてるだけじゃだめよう。おちんちん口に挿れちゃって、全体をちゅぱちゅぱしてあげるのっ。できるでしょっ? できるわよねえ、かのんちゃんっ?」
──『かのんとめぐみのデリヘルレッスン』05 へ続く

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