ヤマタより愛を込めて

今日は口だけで終わるつもりではなかったのだ。
薫は慌てて口をペニスから離した。
ちょっと、いやだいぶ名残惜しいが、今日は口でイクことよりだいじなことがある。
視線をあげると皆本が大きく喘いでいる。
呼吸を整えている。
危ないところだったらしい。
けれど、フェラチオに夢中になっていたおかげで薫も準備できている。

はっと、我に返ったのは、皆本の喘ぎがかなり切羽詰まってきたことに気づいたからだ。
根本近くまでくわえこんでは、再び亀頭を残してあごを引く、口を使ってのセックスの状態になっていた。
あごはこぼれた唾液でべとべとだ。
いつの間にかなにもかも忘れてフェラチオに夢中になっていたらしい。
「いけない」

『由梨香・生贄女教師』登場人物紹介


　そろそろ、掲載分も長くなってきて、こういう紹介が要りそうだな、と思ってアップしてみました。ピクシブの方では１０話掲載時にアップ予定。

　本編はピクシブ小説サイドで連載中です。
　現在第９回、毎週土曜日更新。
　第１回＞http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1049501

由梨香：
　英語担当の中学校教師。
　おしゃれとは無縁な外見と厳格な態度から、生徒たちからは「オールドミス」と揶揄されている。
　だが、飾り気のない服を脱ぎ捨てれば、美しい女の素顔が現れる。
　内心では担任している少年雅昭に少女のような恋情を抱く純真な女。
　トラブルに巻き込まれた雅昭を救おうとして、陵辱者たちに囚われてしまう。

雅昭：
　由梨香の生徒。少女と見まがう美少年。
　家庭の事情から悪い仲間と行動するようになるのだが、彼らの目的は雅昭の両親にあった。
　由梨香の危機のきっかけを作ることになるのだが、ふたりで監禁されるうちに彼の心は由梨香に対して開かれていく。

涼子：
　由梨香の生徒。やや童顔の美少女だが、身体の方は年齢不相応な発達をしている。
　セックスに奔放で、学内、学外を問わず快楽を楽しんでいる。

伸二：
　涼子の彼氏のひとり。
　体力自慢の動物的な少年。

藤井：
　涼子の彼氏のひとり。
　金で女を釣るタイプの男。

篠原：
　雅昭を拉致した男たちのリーダー格。顔に大きな傷のある、いわゆる「兄貴分」のやくざ。

矢島：
　篠原たちを操る親分格の男。
　凶悪な面構えと、変質的な性癖で由梨香を恐怖させる。

その大きさとかたちを口の中で味わっていると、あっという間にほかのことは意識から消えていってしまう。
「はむ、んっ、んふぅ……ちゅ、んっ」
つばをためこんで、亀頭全体にそれがまぶされるように、もぐもぐと口を動かす。
ひくっ、ひくっとペニスが脈打つのと、皆本の喘ぎが重なる。
気持ちよさそうにしている皆本がうれしい。

けれど、その羞恥さえいまの薫には甘い。
皆本のペニスを口で愛撫するために恥ずかしいことをしている。
そう思うだけで身体の芯が切なく疼く。
性器が熱く充血する。
愛液があふれる。
「あむ……っ、ん……う」
自分の顔がみっともなくゆがんでいることを自覚しながら、薫は皆本の亀頭をしゃぶった。
その圧倒的な量感。

何度か唇でしごくように舐めてから、薫は亀頭を口に受け入れた。
大きくえらの張りだした皆本の亀頭は、思い切り口を開かなければ口におさめることができない。
子供の頃はともかく、最近では食事の時でもこんなに大きく口を開ける機会はない。
それを、フェラチオのためにやっている。
それも喜んで。自分自身が恥ずかしくなる。

自分で濡らしたつばに混じって、皆本の味が口の中に戻ってくる。
塩味と苦み。
男の味。
味わうたびに、ああセックスをしているんだという実感が胸を埋め尽くす。
といっても、皆本のこれ以外に男のなにをしっているというわけでもない薫なのだったけれど。
それでも熱い勃起に触れ、口づけ、味わうたび、薫の中の女が熱く沸き立つ。