ヤマタより愛を込めて

いきなり、あまりにあからさまな格好をさせられて、さすがに紫穂が訴える。
だが、皆本は聞く耳を持つ気はないようだった。
紫穂の両脚を押さえ込んだまま、顔を股間に埋めてくる。
唇をこすりつけるように、亀裂を押し割ってきた。
「ひ……あっ、あっ！」
すでに愛液に濡れた亀裂を擦られて、喘ぎが漏れる。

だが、さすがに皆本の方はこのまま射精してしまう気にはなれなかったようだ。
潜水から浮上するような息を吐いて唇を離すと、紫穂の身体を抱えるようにベッドへと押し倒した。
「…………ぁっ」
そしてそのまま、膝の裏に手をあてがい、Ｖ字のかたちに両脚を開いてしまう。
「や……ちょっと、皆本さん……っ」

その脈動をもっと感じたくて、紫穂は自分からも身体を押しつけていった。
ふたりの身体の間に挟まれた勃起は、跳ねるように脈打った。
感じているのだ。もっとこうして身体を擦りつければ、射精まで導けるかもしれない。
こんな変則的な愛撫で皆本が快感を極める瞬間を想像すると、なんだかワクワクしてきてしまう。

こんな皆本に出くわすことは滅多にない。
いつもなら、紫穂の方からリードしていかなければいけないくらいなのに。
そんな考えも、皆本の舌の動きで攪拌され、かたちをとどめていられない。
紫穂はリードを取り戻すこともできないまま、皆本の求めに押し流されていく。
押しつけられた勃起が脈打つのを感じる。

息を整えるひまもない。
皆本の舌がまた紫穂の舌を絡め取っていく。
セックスの時、基本的には度が過ぎるほど紳士的な皆本だ。
遠慮しているといってもいい。
しかし皆本といえど、心の内には凶暴な牡を飼っている。
それが時々強固な理性の殻を破って表に出てくることがある。
皆本の固い勃起が紫穂の腹に当たっている。

この頃豊かさを増してきたとはいえ、小柄な少女のものに過ぎない紫穂の尻。
皆本が指を広げれば、すっかりつかまれてしまうほどの大きさ。
紫穂の左右の尻肉は、だからその全体を揉まれ、こねられてしまう。
「…………ぁっ」
紫穂は思わず重ねた唇を離していた。
「やだ……すご……んっ、うっ」
再び唇が奪われる。

やがて紐状になった下着が膝近くまで降りてきたところで、紫穂は片方ずつショーツから足を抜いた。
ついに下半身までも裸になってしまった。
口づけたままの紫穂は、手探りで皆本の手の中のショーツを奪い取って、背後へ放り投げた。
空いた手で皆本の腰を抱くと、再び尻がわしづかみにされた。
今度は両手で。