ヤマタより愛を込めて

身悶えしたいのに、壁に埋め込まれた身体は、わずかによじることさえ困難だった。
そのもどかしさがいっそう快感を倍加させる。
「あん皆本はん、動かんといて。ちゃんと気持ちよくしてあげられへん。先っぽが気持ちええんやろ？　な？」
指が亀頭を撫で回し始めた。
「ああっ、あああっ」

根本から降りていった指は、亀頭との継ぎ目のところで移動をやめて、その円周をなぞり始めた。
くすぐったさを何十倍にもしたような快感が走る。
「あっ、うあぁっ！」
「ここ気持ちええんやね？　いまびくびくってしたで？　こう？　こうしたら？」
「ああっ、葵、あっ、ああっ！」

葵の手のひらが、指先が、快感のツボを探り出そうと、皆本の股間を縦横に愛撫する。
以前に比べればずっと物慣れてはいたけれど、どこか不器用なその動きは少女の性格そのままだ。
きりきりと勃起した皆本のそれは、ちょうど裏面を少女の目の前に晒している。
その表面を指がなぞっていく。

ふたりの少女の、それぞれ性器の芳香と勃起への愛撫のもたらす強く濃厚な刺激に理性を保っていられない。
「あ……ああ……」
すぐ目の前にある紫穂の性器に顔を埋めたい。
下着越しでいいから鼻先を濡れた亀裂に押し込んで、甘酸っぱい匂いを味わいながら、葵の手の中に思い切り射精したい。

指が彼女自身の股間を撫でるたび、皆本の顔を包む湿った熱気が強さを増していく。
同時に背後では葵の勃起への愛撫が徐々に激しくなってきていた。
「あぁ、すごく硬なってる、どきどきしてるで……皆本はんの。どこ？　どこが気持ちええのん？　言うてくれたらウチ……」

紫穂の指が、皆本の視線をなぞるように自らの下着の上を滑る。
「見てるわね……皆本さん……」
うわごとのようにつぶやく声は熱を帯びている。
「見られてるだけでここが……」
指が膨らみの真ん中当たりをおさえる。
「熱くなって……すごく濡れてくるの。熱くなってるの……わかる？　皆本さん」

「ばっ……」
紫穂のあからさまな言葉に、しかし言い返すことができない。
少女の性器から立ちのぼる絡みつくような匂いに激しく反応してしまうことは自分自身がよく知っていたからだ。
「じっと見てるでしょ。葵ちゃんにおちんちん気持ちよくされながら、私のそこ、穴のあくほど見てる……」