ヤマタより愛を込めて

「薫ちゃんとはいつするの？」
「い、いつって、そんなの僕は……っ」
「ほんとはしたいくせに。薫ちゃんだって同じよ？　二人して素直じゃないんだから。もう私たちとはしちゃったんだから……」
「かもしれないが、それじゃあまりに無責任……」
「本人たちがいいって言ってるのよ？」
「しかし……」
「……まあいいわ。今は私だけの皆本さんなんだしね」

別に呑んだりしなくとも皆本は怒ったりしないだろう。
それでも彼が残念がるかもしれないと思うと、今更口へのテレポートをやめることはできそうもない。
それに精液を飲み下すたびに、自分が皆本とより強く結びつけたような気がする。
だから今日も葵はどろりとした精液を喉に流し込む。

どっと口の中に熱い粘液が溢れる。
青臭い臭気が鼻孔から逆流した。同時に舌に拡がる苦み。
はじめに思いつきでやってしまって以来、ずっとこうしているが、いかに皆本の放ったものとはいえやめておけばよかったなと時々思う。
しかし今更皆本の射精を外に移動させるのははばかられた。

溢れる精液をそのまま胎内にとどめておきたいと思わないではなかったが、さすがにまだ妊娠してしまうことは怖かった。
あるいはこの恐れは消えないかもしれない。
それとも男の子供を宿したいという望みが恐れを乗り越える日がくるのだろうか？
結論を出せないまま葵は膣内の精液を口へと瞬間移動した。

繰り返し繰り返し濃厚な放出が葵の中を満たしていく。
テレポータの鋭敏な空間把握力が皆本の勃起の動きと精液の溢れるさまを克明に教えてくれた。
「いっぱいに……なってく……」
そんなとおりいっぺんの言葉でしか身体が感じる悦びを表現できないのがもどかしい。
「あぁまた、もっと……」

葵の絶頂を追いかけるように皆本も欲望を解放した。
「ううっ、ああっ」
勃起が裂けてしまいそうな衝撃が走り、続いて身体からなにもかも抜き取られてしまうような脱力感。
熱く濃厚な放出が葵の膣を一気に満たしていく。
「ふぁぁっ、出てる！　皆本はんの精液……っ」

やまたの電脳劇場に掲載している『巫女姫の守護乙女』の原作世界にあたるカナンで、ユーザ参加でおはなしを作る企画『みんなのウカリ村』が進行中ですよ。
http://green.ap.teacup.com/denkow/1824.html

ミクシィのコミュニティを使って、みんなでおはなし作る企画。
詳しくはリンク先を見てください。
カナンのある村で起こった事件を解決するおはなしみたいです。
やまたのようにポルノ路線ではありませんが、カナンの様子を実際に参加して味わうことができますよ。