今回は、今最もタイムリーでホットな話題として「iPod touch紛失事件」について書こうかなと思ったんだけど、紛失に至った過程が余りにも情けなくて、シャレにならないので止めた(笑)でも、捜索を巡っては面白い話もいくつかあるので、気が向いたらそのうちに。さて・・・
先々月に1度
「基準CDその1」(11/6/17)っていうのを書いたけど、こちらのタイトルの方がカッコ良さそうだし(笑)このシリーズ、改題しました。まぁ、次回で終わっちゃうかもしれませんけどね。
ということで、前回は管弦楽団の構成で演奏されているポピュラー音楽のCDでしたが、今回は、純然たるクラシック音楽を代表して、この1枚。
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35
西本智実 指揮 ブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団
正直言いますが、ジャケ買いでした(笑)昨年の暮れだったかなぁ〜「あれ?シェエラザードって、ピアノ入ってたっけ?」って感じで手に取ったら、この人が指揮をしているという・・・女性指揮者って聞いた事がなかったので、驚いたワケです。
マトモなクラシックのCD買うのは久しぶりでしたが、最近のスタジオ録音でもあるし、どんな素晴らしい音で録れているのかと期待したんですが、その点では「普通」でした。目が離せないばあちゃんがいるおかげで、ここ数年クラシックのライブ・・・じゃなくて、コンサートからは足が遠のいてますが、考えてみたら良くKitaraに行ってた頃も「S席」で聴いた事ってなかったよな。「A席」で、ステージに割と近くても結構カミテだったりシモテだったり、センターの席を確保できても遠かったり・・・なので、部屋に居ながらにして「S席」の雰囲気を味わえるだけでも御の字なのかな。書いていて思い出したけど、10年くらい前にKitaraで、どこぞの(笑)東欧の楽団が演奏しているベートーベンの「第7」を聴いた事がありますが、静かなメロディーの中にすぅ〜っと立ち上がる「オーボエ」の音色・・・素晴らしかったな。今でもありありとその音色を感じる事ができます。ブロンドの女性が吹いてましてね。その彼女がまた・・・おっと、話があらぬ方向に(笑)
さて、演奏自体はどうなのかというと、最初の「東宝・大映特撮怪獣映画の音楽」っぽい(笑)出だしから数分は「何か、ゆったりまったりした感じだな」と思いました。高校の時に家にあったレコードは、もうちょっとテンポがあった気がしましてね。でも、どんどん尻上がりに調子が良くなって、第4楽章は圧巻といったような感じです。ま、クラシックそのものは良く解りませんので、専門家の皆さんはどう評価しているのかは知りませんが、ケレン味のない、ストレートな演奏なんじゃないでしょうか(なんちゃってぇ〜)
オーディオのチェック用としては、先ほど「普通」って書きましたが、普通であるからこそ良いんじゃないでしょうか。劇的に盛り上がるサビ(とは呼ばないか?)の所も、各パートがあまり団子にならず、クリアに聞こえているのは良いですね。ソロの部分も、ちゃんと持ち上げて録音されているので、コンサートホールの「S席」よりも聴き易いかも知れません(座った事がないので、想像ですけど)。ただ、ファゴットだと思うんですけど、キーを押さえるパカパカ音まで拾ってましてね。そこまで上げなくても...とは思いますが。
木管・金管・弦・打楽器・ソロパート、それぞれバランス良く録れているし、左右の広がりや響きもけっこう雄大です。
長年使って来たスピーカーやアンプに「ちょっと飽きて来たかな?」とお思いのあなた。このCDをフルパワー近くで鳴らせば、ひょっとしたら見直すきっかけになるかも知れませんよ・・・責任は持てませんけど(笑)