本日(1月24日)ブルースバンドの音合わせに、このアンプを持ち込んで試してみた。そしたら決定的に力(ちから)不足で、ワタシ的には「体感パワーは50W程度」である事が判明。したがって以下は、あくまで室内で試してみた結果であることをご理解いただきたい。詳細はこちら。
前々回(10/1/8)のお約束を果たせそうかな?...さて、今回は「家でいじってみた感想や印象」を。
ご覧のとおり、本体はかなりコンパクト。前々回の画像は、横置きにしてピアノのイスの上に載せた状態で写したけど、縦に置いたってこの程度。もちろんゴム足は、縦置き横置き両方に対応して2組付いている。
この記事にたどり着いた皆さんなら既に研究済みかも知れませんが、縦置きにするとシモテ側面になるパネルの様子や、基本的なスペックについては、
こちら(英語)をご覧下さい。
使用したベースは、`79StingRay改(プリアンプはオリジナルのままで、ピックアップだけSeymour DuncanのSMB-4Dに交換したもの)で、普段使ってるように、BASSは全開だけどTREBLEは半分近く絞った状態で試してみました。
一口で言えば「ハイファイなアンプ」って感じ。宅録で遊ぶ時に使っているMDR-CD900STから流れてくるベースの音が、そのまま表に出てくる印象だね。そもそも私ゃアンプ側で積極的な音作りはしない方で、普段愛用している
「Warwick CL」(09/9/26)も、TONEは全帯域ほとんどフラット状態で使ってるんだけど、こちらもそれで全然OK。ハコが小さいからといってBASSを、ツイーターが付いてないからTREBLEをブースト...といった味付けをする必要は、全く感じなかった。それでも一応いじってみると、それぞれどの帯域をブースト・カット(±18dB)しているのかマニュアルには書いてないけど、ベースアンプが必要とする補正範囲をきちんと押さえている感じ。たぶんブリブリにもギラギラにもしてくれるでしょう...これは、ある程度音量を上げないと体感できないから、何とも言えないんだがね。まぁでも基本的な「タイト」さは、どういじっても失われない感じかな。しかし「普段から積極的にアンプで音作りをする人」が、どういう印象を持つかは解らんな。とにかく、こうして家で使ってみた分には、タイトで締まった音がして、足りない所も余計な所も無いアンプだわ。優秀、優秀・・・早く音量上げて聴いてみたいな。
コンプレッションレシオが3:1固定のLIMITERが付いている。私ゃ普段は、ライブでどんなアンプを使う時も、LIMITERやCOMPが付いていればOFFにしてる...ガツンと来て欲しい時はガツンと来て欲しいから。だから必要ない機能だし、一応試してみたんだが、家の中で鳴らすような音量だと、効果も良く解らなかった。ちなみにコントローラーは、右一杯(全開)の状態で「フラット(っていうか、バイパス)」左に回して行くと、徐々にスレッショルドが下がって行く(効き始める)タイプみたい。
AUX入力用のステレオミニジャックが付いてるんだが、LEVELはMASTER VOLと連動していない。右に回せば、マスターを絞りきった状態でも繋げた機材の音が出る。最初ヘッドホンで聴いてみたら、ちゃんとステレオになっていたから「おや?ひょっとしたら、目玉のように2個付いているスピーカーからも、ステレオで出てるのかな?」と思ったら...表に出てきた音はモノラルでした。そりゃそうだわな、ベースアンプだもの。
ご覧のように、iPodを繋げて鳴らしてみたけど(こういう時は、圧縮された音ではなく、aiffのまま取り込んでいる曲を聴いている)モノラルで出てくるから、最初から真ん中に定位されているキックやベースが強調されがちな事を差し引けば、ちゃんとそれなりに鳴っている。マニュアルには、ブロックダイアグラムが載ってないので、どういう経路でiPodの音が流れているかは解らんけど「やっぱりハイファイなアンプ」って感じを受けるな。どうせなら入力だけじゃなく、完全に独立したパワーアンプを2個載せて、AUXからの入力はステレオで出力させたら面白かったかも・・・と言いつつ、私みたいなのには「そもそも独立した2系統の入力って必要なのか?」って思う事も確か。名前からして「ベースアンプ」という機能に特化させた方が良いんじゃない?先攻発売されている「CUB」(アコギ用)のベース版みたいに。その分、もっと価格を下げれるだろうし。まぁメーカーも当然市場調査してるだろうから、こういう仕様に需要があるんでしょう、きっと。
これも私には必要ない機能だけど「Briefcase」みたいにバッテリー駆動ができれば、もっと使い道が広がるか?生ギター1本とマイクを繋げてストリートライブ...何て時には、これ1台でOKだろうし。
最後に、何が良いったって専用ケースが付いてきて、使わない時は、ピアノの下のデッドスペースに収納できるという事。とにかくこんなにコンパクトなのに、そのサイズからは想像できない音がするアンプだよ。音質的には素晴しいね。実際にアンプから音を出して自宅練習する方なら、
TourBus10(09/12/25参照)よりゃ〜多少高くても、これくらいのクオリティーがあれば申し分ないんじゃないかな?
さ、残る問題は「実際にバンドの中で使用すると、どうなのか?」ってところ。一聴して「ちょっとパワーは足りないだろうなぁ〜」という印象だけど、公称出力は一応「100W」となっているので、家の中でおいそれとフルパワーは試せないし...バアさんがびっくりして、骨折でもしたら大変だから。
とりあえず24日に、Beale Street B.B.の音合わせがあるので(ホームグラウンドではなく、とあるハコ)その時は機材一式持ち込みになるから、これを持ち込んで色々試してみようと思ってる。