と言う事で「ジャズ」の続き・・・Newportのマスターが私のパブリックフォルダに、候補曲の譜面も後日アップしてくれた。いつぞや書いたフレーズだけど、私ゃ「レシピ見ながら料理する」のと同じくらい「譜面見ながら演奏する」っていう習慣が無いんだわ。まぁでも、短時間で聴いただけじゃワケわからん所も多くて、参考になって助かった。ただし...中に♩=224や♩=184っていう、テンポが書かれた譜面があってね。あんな速い曲なのに、譜面上では四分音符と八分音符のみ...これには驚いたよ。
私だけかも知れないけど、リズムの数え方っていうか、捉え方っていうのかな...どうもその辺が、速い曲とかだと♩が基準じゃなくなっちゃうっていうのかなぁ〜?どうしても「1・2・|3・4・」って数えちゃうんだわ。だから、その感覚で言うと、ホントは「1・2・|3・4・」じゃなくて「1234|1234」って数えないと、譜面通りにコードを追えなくなっちまう...ってさ、この感じ・・・文字だけで、解ってもらえる人がいるんだろうか(笑)
ま、百聞はナントカで、これを見ていただきたい。
事前にもらっていた音源を聴いている限りでは、私の頭の中では全て音譜のサイズを半分にして(♩を♪に変換して)んで、奇数小節を区切る線を消去する感じで聴こえてたんだよね。ん〜〜〜到底解ってもらえそうにないか(笑)
要するに、♩や♪中心の書き方じゃ無くて、♪や♬が中心の書き方・・・この感覚にすっかり慣れているので、逆に目がコード進行に全然追い付いて行けないのさ。譜面は一見簡単そうなんだけど、何かこう...ものスゴく目まぐるしくコードが変わって行くように錯覚しちゃってさ。もちろん実際目まぐるしいんだけど、不思議なもので、この譜面で言うと、出だしの4小節「C・・・|Em・A7・|Dm・G7・|C・・・」って部分も「C・Em/A7|Dm/G7/C・」っていう感じで2小節に圧縮して書いてあれば、どんなに速い曲でも付いて行ける自信はあるんだがな...これだとテンポの指定も、半分の♩=112で済むだろうし・・・って、専門家の皆さん、これで合ってるよね?
バンドのメンバーに自分の意志を伝える為に「ここは1小節空けてさ」とか「4小節のループだよ」とか言ったり言われたりする事がある。これまで在籍して来たバンドでは、みんな1発で「うん、解ったよ」って、せ〜ので弾いたらその通りになって、困った事はほとんど無かった。だからリズムを数える基準は、みんな私と同じで、無意識のうちに8ビートだったという事になる(と思う...合ってるかな?)でもこの譜面は、当然ジャズを演奏している人が書き起こしたものだろうから、普段ジャズを演奏している人は、こういうリズムの捉え方が基本なんでしょうな。って事は、ベース弾きの立場で言うと・・・
ほら、良くあるっしょ?ジャズの4ビートってやつ。ドラムのシンバルの刻みとベースラインがシンクロしていて「ボンボンボンボン|ボンボンボンボン」って速く弾くヤツさ(ものスゴく稚拙な表現で、ごめん)ジャズでベースを弾く人は、あの一つ一つの音を全部♩で数えてるって事だよね...す、スゴいわ。私ゃ「脳内をクアッド・コア化」でもしなきゃ、あんな高速ベースラインの脳内変換は絶対ムリっす( ̄▽ ̄;)
ま、何だかんだつべこべ言わずに身体で覚えろよって?...そりゃそうだし、慣れっちゃあ慣れなんだろうけどね。考えてみたら私も、ブルース弾く時はちゃんと♩基準で弾いていて(感じていて)きっちり12小節に収まってる。ブルースを8ビートで数えたら、6小節で済んじゃうからね。ありゃ〜ただ単にテンポの違いだけだったんだと...お恥ずかしい話、今頃気が付いたよ。
いやぁ〜しかしこういうのって、楽器鳴らして説明すれば1発で解ってくれると思うんだが、「字」で説明しようとすると、どえらく面倒だな。
前回「私にとってジャズとは、真空状態のジャンル」って書いたけど、あれは適切な表現じゃなかったよ。「真空状態」なら、周りのモノをガンガン吸い込んで吸収できるからさ。無論若い頃ならともかく、この歳になるとそりゃ〜ムリ。かといって「空白地帯」ともちょっと違う。空白地帯なら、書き込む余裕があるから。そう...「まるで別次元」と言った方が正しいかも。
♩=224と書かれた、結構なテンポなのにスカスカの譜面を眺めながら、そんな事を考えている今日この頃でした・・・ごきげんよう、おしまい。