
アルザス地方の、シンボル的なお菓子です。
ケーキ生地で作られるウィーン風とは違い
発酵生地で作られる、ブリオッシュの仲間で
ぼーん!!と型からはみ出す、この勢いが特徴です。
(本場のは、もっと、あっち向いたりこっち向いたりするくらいの激しさですが、さすがに、この程度におさめています)
それから、具はシンプルにレーズンのみ、
表面に並んだホールのアーモンドもポイント。
現地でいただいた
ジャムの妖精さんのものは
最初、しょっぱくてびっくり!!!

そして、ただでさえバターたっぷりな生地のクグロフを
カットして、バターとジャムをたっぷり付けて食べるということにびっくり!!
でも、きれいにふわーっとのびた生地に
発酵バターの微かな酸味とぐぐっとくるコク・・・
まるで熟成したお肉のような旨み・・・・。
ベーコンなどが入った「クグロフ・サレ」の話ではありません。
レーズンが少し入った、オーソドックスなクグロフです。
日本で今まで食べたことがない味でした。
薫々堂でも
そこまでショッキングなほどの塩味にはしていませんが
きちんと感じる塩味と
乳製品のコクと旨みをしっかり出して
生地そのものの美味しさを味わってもらえるように、
これが正統派のアルザス風のクグロフ、というものを心がけて作っています。
きちんと作れば、バサバサにも、脂っこくもならないのです。
解禁になったボージョレ・ヌーボーと
クリーミーなチーズを合わせると絶品です!!
紅茶やコーヒーと、
マスカルポーネチーズをたっぷりのせたクグロフスライス、というのもおすすめ!!
あら不思議、お肉のような旨みが、コクのあるケーキに早代わりします!
焼きたてのまわりがさくっ、なかがふんわりもおいしいですが
1週間から2週間ほど熟成させたものもおいしいです。
見た目もかわいいので、ちょっとした手土産にもおすすめです。

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