週末スペシャルから、最近では、
ちらちらと平日にも現れている、「トロペジェンヌ」

パリジェンヌがパリ娘なら、トロペジェンヌはサントロペのお嬢さん。
サントロペは、南仏のリゾート地。
ニースやカンヌほどメジャー過ぎないところが
昔から、セレブに人気で
特に、ブリジット・バルドーのサントロペ好きは有名です。
そんなサントロペの町にある
パンとお菓子のお店、「ミカ」さんが生み出したのが
この「トロペジェンヌ」
このお菓子を、ブリジット・バルドーがとても気に入って
「特別な名前を付けて、売り出したらどうかしら?」
「では、ぜひあなたが付けてください、バルドーさん」
「うぅん、そうねぇ・・・サントロペを代表して、トロペジェンヌなんてどうかしら?」
(注・会話は店主の妄想です)
というわけで、このお菓子の名前が決まり、
今ではサントロペ中・・・どころか
日本のあちこちのお菓子屋さん、パン屋さんで作られているのです。
その構成は、いたってシンプル。
丸いブリオッシュの間に、クレーム・ムースリーヌがサンドされているだけなのですが
シンプルなだけに、そのバランスが重要です。
ブリオッシュもクリームもおいしいことはもちろん
その重さや量によって、またシロップをしみこませるかどうかなどによって
その味わいが、まったく別物になってしまいます。
ぼーっとした味にもなりやすいので
ついつい、そこになにか酸味のあるものをプラスして、アレンジしたくなるのですが。
(実際、オリジナルのミカさんにも、フランボワーズ入りのものもあるそうです)
薫々堂では、南仏らしく、オレンジの花水を生地に加えています。
オレンジの花水は、まさにオレンジの花からとった蒸留水で
オレンジの果実とは、全く違う香りです。
捏ねている最中は、ダンディなおじさま風の香りが漂います・・・(?)
さらにオレンジピールや、オレンジリキュールの香りも加わり
明るく、華やかで清々しい、「夏のお嬢さん」の出来上がりです♪
この微妙〜なバランスが、良いのですよね。
このお菓子は、冷やして食べると美味しいのですが
凍らせて食べるのも、なかなかイケます♪
ガッチガチにはならないんですよ〜。お試しください♪
・・・では、明日のその他の週末スペシャルは、「続きを読む」にて・・

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