先日より壱岐の名所を紹介していますが,遊んでいたわけではなく,タイワンリスの仕事をしてきたんです.
これは被害率100%の植林地です↓
この日はタイワンリスの専門家と一緒に現地を回ったのですが,
ここまでの被害は見たことがない
とのこと…
すべての木が
↓こんな感じにかじられています.
これもリスによる被害です.
樹木の先端部分の成長点をかじられたため,
下の枝が生長してほうき状になっています.
このまま成長しても,ほとんどの部分が材として利用できないそうです.
この木の場合は,若い段階で被害に遭っていたため,まったく材にならないとのこと…
赤い部分がタイワンリス被害です↓
この新植地もほぼ100%の被害でした.
こうなると地主の方も森林管理をあきらめてしまいます.
植林地だけではなく
広葉樹林でも被害が出ていました↓
これは経済的な被害ではなく,生態系被害になります.
うむむ…大変です.
タイワンリスは種子食いだそうで↓
こうした痕跡もありました.
見事に種子だけ食べられてました.
これも樹木の世代交代に影響します.
こうした状況に対し,
一生懸命駆除してきましたが…
闇雲に捕るだけでは意味がないそうで…
分布拡大を止めるための捕獲と
生息数を減らす捕獲の両方が必要だそうです.
これからも地道な努力が必要です.
おまけ…

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