超合金の話を朝のテレビでやっていました。
おもちゃではなく、現在の材料としての超合金です。
テレビでやっていたのは飛行機のタービンブレードに使うもののようでした。
タービンブレードは、高圧、高温、さらに回転し、圧力も前後翼のために常に変動するため、微細な振動が繰り返されるという過酷な条件であるはずです。
さらには精度や耐久性も求められるでしょう。
この部分に使われる部品の材料はそのような機能を持たなくてはなりません。
ここで、気がつきましたが、製品に求められる機能はこれだけではありませんでした。
完成品としてはこのような機能を持てばよいのでしょうが、この完成品を作り、廃棄する場合の機能が必要になります。
物を作る場合、必ず材料を加工します。
さらに、使用後は安全に廃棄されなければなりません。
場合によってはリサイクルされる物もあります。
芸術品であれば、極端に言うと、核廃棄物で作ったオブジェクトなども許されます。
(もちろん、法律的にはゆるされませんが)
材料の価格、加工方法、廃棄方法などを考える必要はありません。
感動させる作品ができればよいのです。
逆に言うと、一瞬で終わるものでも良いのです。
花火や氷の芸術などもそうですね。
逆にコストがかかっても、時間がかかっても作られるものもあります。
サグラダファミリアがそうではないでしょうか。
ところが、一般に使用される工業製品にとってはそうはいきません。
一部の兵器などを除いて、販売のためのコストを考えなければなりません。
このコストというものは様々な行程の集まりです。
製作にかかるだけでざっと思いつくだけで次の通りです。
材料費
材料の加工費(人件費を含む)
加工機の償却費、燃料費
材料の組み立て費(人件費)
組み立て工具の償却費、燃料費
材料、加工機、組み立て工具の開発費
そのほかにも人件費は様々なところでかかるはず。
最近、CO2削減で燃料費だけの話をよく聞きますが、エコ機器を購入するときは上記の費用=CO2の排出があります。
それらをひっくるめてトータルで考えないといけないことが多いのかなと思います。

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