今年も
Fumingさんが庭を出すというので、行ってきました。
「
丸の内仲通りフラワーギャラリー2006」
デザインテーマ 「スプリング エフェメラル(春のささやき)」
会期 2006年4月28日(金)〜5月7日(日)
会場 丸の内仲通り一帯

今年の出展の決まり事にコンテナガーデンを入れなきゃ駄目!ってのがあるんだそうで、それでベンチ兼テーブル兼コンテナ兼、ひょっとすると収納もというメカが据えられていました。

Fumingさんとこから少し抜粋すると、
*****************
今回のテーマを
「ビオトープガーデン〜オフィス街のコミュニティガーデンvol.3」としました。
人はもちろん、小さな虫や鳥たちが集まってくれる庭として五感で楽しんでくれると嬉しいです。
*****************
雨もよいの空の下、色目がはっきりしませんが、晴れた日ならフラクタル的に仕組まれたいくつものフォーカルポイントを発見しながら、微妙な色彩を満喫できるでしょう。
それは、音楽に喩えるなら、ピアニッシモで奏でられる春のフーガです。

説明は、繊細な音楽の邪魔になってしまいそうなので、庭の片隅で密やかに繰り広げられるドラマを、かいつまんでみてもらおうかと思います。

春の草たち、ずいぶんいろんな種類を仕込んだねぇ。
上手に選択的除草をして、数年たった庭って感じです。
この多様性。

「丸の内仲通りフラワーギャラリー2006」のデザインテーマ は、「スプリング エフェメラル(春のささやき)」。
またまたFumingさんとこから少し抜粋。
*****************
ふと、道端や公園にある草花たちなら、このテーマにふさわしい風景をいくらか作ってくれるかも知れない・・・そう思ったのです。
*****************

繊細な色合いの変化と、様々なテクスチャーの組み合わせ。
フラワーアレンジメントで言えば、グリーンアレンジメントのテクニックがめだちますね。
さて、ここでもう少しFumingさんの言葉を紹介してみましょうか。
*****************
今回、ガーデンの『お題』として提示されていたのが、なんと
「スプリング エフェメラル」
園芸店の店頭には、すでに初夏の花が並んでいますよね。
1ヶ月くらい遅いじゃん!って気分です。
どう考えても、このテーマは4月頭でしょう〜〜といいながらも
作品のコンセプトを考えるにあたって、マジメな私は、結構真剣に
このお題に向き合ってみたんですね。
*****************
今回の見物の一つに、各業者がこの「スプリング エフェメラル」というテーマを、はたしてどこまで掘り下げられるのか?というのがありました。
......皆さんの判断にお任せしますので、見に行ってみてください。
僕は、テーマを云々以前のレベルの話を掲示板に書いてしまったので、ここにも紹介しておこうかと思います。
*****************
他の庭?は、去年よりも格段にレベルが落ちてないか?
日なたの植物と日陰の植物、湿地の植物と乾燥地の植物、熱帯の植物と冷温帯の植物がめちゃくちゃに混ざって植えられている植栽がものすごくめだちましたね。
どういうつもりなんだか。
まぁ、会期中だけは維持できると思いますけど。
相変わらず、庭と言うよりは、植物を使った企業ブースの一時的なディスプレーとしか言いようがないですね。
間違っても、自宅の庭の参考には出来ませ〜ん!
だめじゃん
*****************
と、まぁ、この傾向は今に始まった事じゃなく、あちこちのガーデニングショーで普通に見かける現象です。
これこそゆゆしき問題だと思うんですがねぇ。
満開の花の苗をぎゅうぎゅう詰めに押し込んで、花が痛んだら次々と新しい苗を入れ替える。
植物たちは、根付く間も与えられない。
これって、庭造りなんでしょうか?
ガーデニングブームの衰退を嘆く業者も少なくありませんが、それは自分で自分の首を絞めた結果なんではないでしょうか?
一般のガーデニングファンが、わざわざガーデニングショーの会場まで足を運んでも、庭造りに何の参考にもならない、そんなデタラメな作り方の庭ばかり見せられたら、嫌気がさすのは当然だと思うのですが、どうなんでしょうか?
一昨年あたりから、マスコミ関連でも「ガーデニングブームは去った」とか何とか言ってますが、それまでに出された本や雑誌に見返すほどの価値がある物を、一体どれだけ作ってきたというのでしょうか?
花の色目だけを繕った写真と、孫引きばかりの表層に流れるだけの活字の列。
「ガーデニングブーム」といわれたこの10年の間に、庭の文化をきちんと掘り下げて、さらに新たなページを添えた本が、一体どれだけ造られたでしょうか?
ほんの一握り。
無責任に盛り上げたお祭り騒ぎに飽きたら、次を探す。
そんな姿勢にうんざりさせられます。
まぁいいでしょう。
そんな連中が、庭に見向きもしなくなったからといって、庭の文化が無くなるわけではありませんから。
.........それにしても、今回も、審査員たちの不勉強が露呈していて、恥ずかしくなってしまいました。
やれやれ。
おっといけない。
10年我慢してきたグチを書いてしまった。
では気を取り直して続きを。

食草もぬかりなく、さりげなく。

もちろん、水場も。

そして、餌台も。
去年は、終わり頃に、リンゴをつついた跡がついてましたね。
鳥たちも、せっかく馴れてきた頃に撤収というのは、何だかとても名残惜しかったなぁ。
そして、最後はやっぱり、これかな。

春の草の間に隠れがちに葉を覗かせている枇杷の苗、これはもう詩の世界ですね。
こんな小さな一株をさりげなく据えることで、今まさに都市生態系に起こっているダイナミックなドラマを表現してしまった。
このささやかな芽生えの語りかけが、あなたの心にも届きますように。