クリスマスリースだと、どうしても飾る期間が限定されがちだけど、いわゆるリースってのは季節にこだわらないというか、四季折々の素材で楽しめるものなんですよね。
テクニックだとか、あんまり堅苦しく考えないで野遊びのついでにランドアート風に楽しむのも手だと思います。
ことさらに材料を集めてくるのではなくて、ちょっと散歩がてら、道すがらに落ちていた松笠や枯葉、花びらなんかを並べてみるだけでもね。
ほんの10分ぐらいで出来ちゃうし、風が吹けば消えてしまう儚さも味わいのひとつ。
とは言え、秋に収穫したドライフラワーや木や草の実、紅葉した小枝なんかを使ってリースを作るのは、また格別の楽しみです。
これは、公園に落ちていたユーカリの木の皮を輪っかに切り抜いたダンボールの土台に貼り付けたもの。
壁に掛けるタイプのリースを作るのに、土台になる蔓は何だって良いんですが、今回は安曇野ワイナリーで葡萄の蔓をわけていただいたので、ちょいとばかしワイルドな仕上がりのリースにチャレンジしてみました。
ちなみに葡萄の品種は、
カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)、
メルロ(Merlot)、
シャルドネ(Chardonnay)です。
葡萄の品種一覧があったのでちょっとリンクを貼っておきましょうか。
葡萄の品種一覧
さてと、前置きはこれぐらいにして、蔓がかわかないうちにリースの土台を作ることにしましょう。
葡萄の蔓は、皮が剥がれやすいのと案外もろかったりするので、ヒザに蔓を押し当てながら少しずつ手でたわめてから丸めていきます。
枝のたわむ力や反発する力を利用して、出来るだけ空間を確保しながら束ね、蔓の個性を生かしましょう。
ただ単にグルグル巻にすると、その辺のホームセンターで投げ売りしているリースみたいになっちゃいますから、注意してくださいね。w
ドライフラワーの下処理は、まず余計な小枝や枯葉を取り除いてから紙巻きワイヤーを茎の端にからめて、足を作ります。
こうすることで、束ねた後で花の向きを自由に動かせて細かい調整がしやすくなります。
ハリガネの太さは、小枝や花の重さによって使い分けますが、ハリガネ部分を持って軽く振ってみて弾力で戻るくらいならOK。だらんとうつむいてしまうようなら、もう少し太いのを使います。
この花の場合は30番のワイヤーを使っています(数字が大きくなるほど細くなります)。
ワイアーリング
次にハリガネのまわりにフローラテープを巻き付けます。
フローラテープは蝋引きの紙テープで、軽い粘着性があるので、、ドライフラワーの花束などをまとめるのに便利です。
紙巻きワイヤーやフローラテープは、大きな花材やさんや手芸店で扱っています。
ブーケやコサージュを作っている街中の花屋さんでも、相談すれば分けてもらえるかも。
100円ショップに置いてあることも。
フローラテープの巻き方-動画
さて、花束の束ね方のポイントを。
今回は、一番めだつ花が奥まっているデザインを試してみましょう。
普通の花束(ブーケ)やコサージュは、中心になる花が一番目立つように飛び出すデザインなんですが、それだとかさばるので、コンパクトにまとめられるネガティブ・フォーカルポイントと呼ばれるテクニックを利用します。
花束を横から見ると、中心部が凹んでるのがわかりますね。
こうすることで、花束の足下がスカスカにならないし、全体をコンパクトにまとめることが出来ます。
あと、もう一つのポイントを。
ハリガネ部分を束ねるとき、写真のようにまっすぐ束ねて手でギュッと押さえると、フローラテープの粘着力だけでくっつきます。ハリガネをねじらないのがポイント。
それから、花や小枝は1点から放射状に広がる様にまとめると、スッキリした仕上がりになります。
いくつか花を束ねて仮の形が出来たら、リースの土台においてみて大まかな位置を決めます。
蔓との絡みを考えながら、花束をまとめていきます。
花束の足下が寂しくならないように、小枝や木の実を付け足していきましょう。
このときも、花の間に高低差や空間を確保する様に注意します。
一つ一つの個性や表情を生かすのがポイントかな。
蔓にセットしてみて、全体のバランスを確認します。
中心となる花から蔓に沿って放射状に出ているように見えるよう、小枝などを付け足していきます。
小枝の固定には
グルーガンを使うと便利。グルーガンも100円ショップで買えることもありますから、デパートに探しに行く前に、念のためチェックしておきましょう。
色のコントラストなどにも気を配りながら小枝や木の実を付け足して、リースの土台との一体感を作っていきます。
最後に、ヘクソカズラやアオツヅラフジの実などを絡めてできあがりです。
もう少しクリスマス風に華やかさを出したいときには、赤や緑のリボンなどを添えてみるのも良いでしょう。
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