今年もよろしくお願いいたします。
遅ればせながら、新年のご挨拶を。
写真は、佐久平のノラウサギ。
えぇ、ノウサギじゃぁありません。
子ウサギの頃はかわいがっても、大きくなったら山に捨てちゃうんです。
代々木公園でも10年ぐらいから目立ち始めてましたが、野山で外来種が野生化することの方が遙かに高いリスクです。
カンザクラにミツを吸いに来たメジロ。
新宿御苑にて。
冬に咲く花木類の多くは鳥媒花。
食べ物の少ない都市部で冬越しする野鳥たちの命を支えます。
ゲレンデでのんびりお食事中の野生のシカ(メス)。
環境を整えれば、こんな風に一緒に暮らすことも可能なんですがねぇ.....。
ここまでくるのに5年かかりました。
でも、これがゴールではありません。
自然を壊すのはほんの一瞬。
でも、回復させるのには、途方もない時間が必要ですし、地方毎に残されていた生物多様性のネットワークはいったん失われてしまったら、元には戻せません。
ビオトープ造りなどで、見かけだけ回復できたように見えても、実際には返って破壊を進めてしまった例は無数にあります。
自然は手軽に元に戻せるものではありません。
回復の手助けをしようとするとき、僕たちはもっと謙虚に時間を掛けて、生物サイドの様々な有り様をゆがめることなく、慎重に進めていきたいものですね。