
子どもの頃見た映画というのは、なぜだかホントに深く心に刻み込まれているようだ。
「
緑の館」も、そんな
映画の一つ。
青年アベル(アンソニー・パーキンス)
酋長ルーニ(早川雪洲)
森の妖精のような美しい少女リーマ(オードリー・ヘップバーン)
祖父のヌーフロ(リー・J・コッブ)
今、こうしてみると、すごいキャスティングだったんだねぇ。
そう、子どもの頃にはどんな配役だったかなんて頓着してなかったけど、少女リーマの神秘的な美しさはそれはもう特別のものだったし、今でもこの映画を見て受けた胸の痛みを思い出せる。
それに、あの映画の神秘性に深みを持たせた美しいサンゴヘビ。
すべては美しすぎる悪夢の中へと転落していく。

とはいえ、映画の話しをするつもりでははないのだよ。
台南にある、アンピン・ツリーハウス(
安平樹屋)と呼ばれているところ。
まさにそのまんまの場所。
かつてはドアだったところも、ガジュマルの根っこにふさがれている。
人間の営為の儚さを感じさせてくれると同時に、自然の力を見せつけられる。
少しは、人間も「謙虚」と言うことを思い出すことの出来る場所だ。