素直な疑問符
小鳥に声をかけてみた
小鳥は不思議そうに首をかしげた。
わからないから
わからないと
素直にかしげた
あれは
自然な、首のひねり
てらわない美しい疑問符のかたち。
時に
風の如く
耳もとで鳴る
意味不明な訪れに
私もまた
素直にかしぐ、小鳥の首でありたい。
吉野 弘
博多のアクロスに登ったあと、川縁で休むユリカモメ君に会いました。
足が赤いので、去年生まれたばかりの子だとわかります。
冬は初めてなんだね?

なおも川縁を行くと、お散歩がてら餌を与えている人に出会いました。
こうやって橋の上から見ていると、なんだか鳥たちとは見えない紐か何かで繋がっているようにも見えて、今にも空へと鳥たちもろとも舞い上がるんじゃないかなんて想像して、ひそかにおもしろがっていました。
それにしても、この子たち、意外に悪食なんだそうで、それだからこそこんな都会でも逞しく生き抜いていけるんですね。
ユリカモメというとやっぱり冬の鳥。
僕は彼らの夏の顔をまだ知りません。
で、以前ちょっと調べてみて、驚愕の事実を知ったのでした。
この子たち、日本では清純そのもの純白なイメージですが、夏はユーラシア大陸で
ガングロ娘に変身しているらしいのです。
で、日本に戻ってくる頃には、すっかり清純派に。
カラスと同じようにゴミを食っても、ご覧のように寵愛を受けておりますの。
............。A(^_^;
と、足下からふうわりと飛び立ち、欄干に留まったものが。