6月3日はピアノ教室の発表会です。
今日は本番前最後のレッスン。ランゲの「花の歌」を暗譜で弾いてみました。
「何か、楽しくなさそうね」
弾き終えると先生はそう言いました。
初めの数小節を聴いただけで、いつもと様子が違うと感じたようです。
そのうちに戻るかな、と思っていたらそのまま終わってしまった、と。
「そうなんです。最近、弾くのがつまらなくて。。。」
と素直な気持ちを伝えました。
実は5月12日、ピアノ愛好会の発表会に初めて参加した日を境に
弾いていても楽しくないのです。
発表会ではいつもの半分も弾けませんでした。
先生にそんなことを話していると、
「もしかして、それがトラウマになってしまったのかしら」と言われました。
気にはしていないつもりでも、どこかにその思いが残ってしまったのでしょうか。
私は自分の気持ちを伝えました。
初めの数小節を弾いてミスタッチがあると、「ああ、間違えちゃった」と
次に弾くのが臆病になってしまいます。
タッチが弱くてきちんと出ない音があると、「まずいな」と落ち込みます。
そうしているうち、間違えないように、間違えないよう、と慎重になります。
「間違いなんか、気にしなくていいわ。それより自分で楽しく弾いているほうが
聴いている人の心をつかむはずよ」
と先生は、言いました。
今日のレッスンで、私が楽しく弾けなかったら、それが先生に伝わっています。
そんなに弾き手の気持ちの変化で相手の受け止め方が違ってくるのでしょうか。
先生は、今日の演奏はいつもよりテンポが速い、
そのうえ、右手と左手の早さにずれがある、と言いました。
速さのずれ、なんてやろうとしてもできないはずなのに、不思議です。
「最近、CDか何かで誰かの演奏を聴きましたか」
との問いに、You Tube で何人かの演奏を聴いたのを思い出しました。
「人は人よ。中にはとても早いテンポで弾く人がいるけれど、真似をする必要はないわ。
それより、遅くてもいいからきちんと弾きましょう」
先生はきっぱり言いました。
*テンポは自分のできる速さで無理なく弾く
*自分の好きなように弾く
*間違いは気にしない
*指先を感じて弾く・・・観客を意識せず集中するための秘訣です。
正しい打鍵に繋がります。
そんなアドバイスをもらい、まずはリズムの取り方を練習。
それができると、ゆったりおおらかに弾く練習。
しだいに楽しく弾けるようになりました。
さて、本番はどんな演奏ができるでしょうか。