群響の定演はマーラーの「交響曲第九番」でした。
マーラーの曲は聴いたことないし、あまり興味もありませんでした。
どうしようか迷っていると中学のときの同級生が
「いいんだよな。俺の大好きな曲なんだ」
と言うので、それならと、私も聴いてみることに。
マーラーの曲はとても男性的というイメージがありました。
確かに力強く迫力ある演奏でした。
ところが、胸が震えるほどのピアニシモが度々でてきます。
これには驚かされました。
さぞ演奏する人たちも緊張していることでしょう。
小さい音ほど演奏は大変なはずです。
何より緊張したのはフォルテシモから次の瞬間、
小さな小さなな音でピッコロやファゴットが鳴ったときです。
そのピアニシモにはマーラーのどんな心が秘められているのでしょうか。
楽章と楽章の間が、どれもたっぷりありました。
指揮者はハンカチを出し汗を拭くほどです。
そして確か2楽章のあとはチューニングもしていました。
80分にもわたる大曲なので、演奏も大変でしょう。
客席にいた私も適度の緊張感を持ちながら聴いていました。
遠い昔、礼文島でアルバイトをしていたころ、
マーラーが好きだという仲間がいました。
なんでマーラーなの?
彼はその良さを話してくれましたが、あまり覚えていません。
そして同級生の彼もマーラーが大好きと言います。
客席を見るといつもよりかなり男性が多かったです。
いちじんさんは飲み会の誘いがあり、定演をキャンセル。
もし聴いていたらどんな感想を持ったでしょうか。
来月はウィーンへ旅立ちます。
チケットを手配してもらった中に、
学友協会でバイエルン放送交響楽団の演奏があります。
曲目はマーラーの交響曲第4番。
こちらも楽しみになりました。
ちなみに、
昨年はマーラーの生誕150年、今年は没後100年周年とか。
人気はまだまだ衰えそうもありません。