朝7時のニュースでニュージーランドでマグニチュード7.0の地震があったこことが報じられた。
場所はクライストチャーチの近郊。
「ええ。。。クライストチャーチ」
そこには私の友人和子さんが住んでいる。
さっそく電話をしてみたが、音声ガイドが流れ直ぐに切れてしまった。
早口で聞きとれない英語だったが、たぶん電話の不通を伝えているのだろう。
テレビの画面にはクライストチャーチ中心部で建物の壁が落ち、車がつぶされている場面が出た。
和子さんの家はクライストチャーチの郊外にあり、電話が通じないことで心配は膨らんだ。
もう一度、電話をしてみる。
「hello」
電話の向こうで和子さんの声がした。
「今まで電話も繋がらなかったのよ」
彼女は堰を切ったように話した。
地震が起きたのは夜中の1時。
今まで経験したことのない揺れだった。
家具は倒れなかったものの、棚から物は落ち、ガラスが割れて床に散らばっている。
地震と同時に停電になり、暖房が止まってしまい寒くてしかたない。
そろそろ10時になるが、停電でガレージのシャッターが開かず外に出られない。
まだ余震が続いていていつでも逃げられるよう、窓を開け放してある。
道路の信号機は消え、走っているのは救急車と消防車だけ。
さっきやっとテレビが付いたので、そばで娘が情報を得ている。
など、のことを話してくれた。
最近ご主人を亡くしたばかりで、さぞ心細いだろう。
直ぐにでも行って手伝えればいいのに何もできない。
とにかく、母娘二人の無事を確認できてホッとした。