赤城の小沼は高崎から1時間ほどのところにあり、四季を通してよくでかけます。
今日も小沼から長七郎山へ登る予定でもふらりと出かけてみました。
小沼の駐車場にはいつもよりたくさんの車があり、
それも県外ナンバーが多いのに驚きました。
今日から5連休。少しでも遠くへ行きたくなるのが人の常でしょうか。
そこでご夫婦連れに会いました。
靴を履き替え歩きだそうとしている奥様に、
「どちらから来たのですか」と声をかけてみました。
「この人が柏でこちらが東京からです」
そして次の言葉に驚きました。
「私たちはブラジルからです」
なんて遠くから・・・
日系二世のご夫婦は、こうして毎年、2週間ほど日本を訪れ、友人の案内で各地を廻っているようです。
私ももちじんさんも高崎に生まれ高崎で育ち、高崎に住んでいます。
なので、遠くに故郷を持つ人がときどき羨ましくなることがあります。
お正月やお盆に新幹線や飛行機に乗って帰るのも楽しいかな、と思うのです。
彼女は連れの二人のことを、有名な方なのですよ、と言いました。
一人は早稲田大学の教授で建築が専門とか。
そしてもう一人は寺の住職さんだそうです。
風が吹いて湖畔にさざ波が立ちました。
「この風景はブラジルにはないわね・・・」
彼女はそう言ってカメラのシャッターを切っていました。
明日はもう日本を離れるそうです。
教授も住職もグローバルな人らしく、ブラジルへ行ったときのことなどを話し始めました。
「私たちは年末年始にネパールへ行こうと思っているんですよ」
いちじんさんがそう言うと、
「それはいいですね。うらやましいな」
教授から思いがけない言葉がでました。
大分前、ネパールで建築関係のプロジェクトマネジメントをしていたようです。
どんなお仕事だったのでしょう。
わずかな時間、住む世界が違う人との会話を楽しみました。