(画像by施設の職員さん)
今日は出前コンサートの日。
自転車に乗って、デイサービスの通所者さんに歌声を届けてきました。
開始は午後1時30分。
それに先立ち、10分くらい、いくつかの曲を頭だけ歌いました。
発声練習の代りです。
すぐ次の曲へ進むと、聞いていたお年寄りが、前の曲をそのまま歌い続けています。
「ちょっと待ってね、本番になったら全部歌いますからね」
心の中で語りかけました。
楽しんでもらっているのを感じホッとします。
いよいよ、本番。
まず一部は、「童謡メドレー」
シャボン玉、叱られて、どんぐりころころ、月の砂漠、証城寺の狸囃子・・・
などを混声四部合唱で披露。
口ずさむ人や、体でリズムを取る人が出てきました。
そして二部は「みんなで歌いましょう!」です。
リンゴの歌、青い山脈、あざみの歌、高原列車は行く、の4曲を斉唱。
女性たちは客席に入って歌いはじめます。
声を出すのが照れくさそうな人の隣に行きました。
中腰になり声で歌っていると、次第にその人も声を出すようになりました。
「上手に歌えましたね」
歌い終わると、そう声をかけました。
そのとき見せてくれた笑顔が印象的です。
そして最後に、千の風になってなど4曲を歌って終了。
着替えをして手作りのおやつをおいしく頂き、帰ろうとしたときです。
私の姿を追うようにお年寄りたちの視線を感じました。
それなら、と手を振ってみましたが、あまり反応がありません。
そしてもっと大きく振ってみると、ひとりふたりと私に答えてくれました。
部屋を出ようとするとき、私の方に振り向いて手を差しのべてくれる人たちがいます。
なんだか嬉しくなって、ひとりひとりと握手をして帰ってきました。