いちじんさんの自転車を買いにサイクルショップへ行きました。
「やっぱり暮れに言っていたようなのが良いのですか」
あれこれ悩んでいると店主がそう言いました。
自宅から職場まで40キロもあるので、全行程を自転車でというのは無理。
自宅⇔駅 駅⇔職場 で乗れたらと思いミニサイクルを選んでいたのです。
しかし、どんなにミニでもそれを持って毎日駅の階段とかを歩くのは大変そう。
なので、それは諦めました。
今、悩んでいるのは折りたたみ式にするかどうかです。
そうすれば、私のエスプレッソと二台を車に楽に積めるからです。
しかし、店主は車輪がもっと大きい方を勧めます。
だんだんその気になってきました。
ジャイアントのエスケープR3も気に入ったのですが、
ロード用なのでタイヤの幅が細くて転んでしまいそうです。
それに息子が乗っているのがR2なので同じのはちょっと・・・
いちじんさんはあれこれ見ています。
その中で、何度も手に触れているのがありました。
「ご主人はあれが気に入ったのでしょうかね」
店主がそう言いました。
「でも、あれはロード用でしょう。ドロップハンドルにも慣れていないし無理ですよ」
私は冷静にそう言いました。
「どう、これ。デザインも素敵ね」
白いのに目が止まり勧めてみましたが、いちじんさんは特に返事をしません。
店主はスピードが出るからともっとタイヤの細いものを勧めてくれます。
でも、まずは、このくらいのが良いのでは。
いちじんさんもだんだん気に入ってきたようで、これに決定。
それはルイガノの何とかというものでした。
食後、さっそく井野川のサイクリングロードでデビューです。
いつも歩いているところを、どんどん過ぎていきます。
オナガガモ・コガモ・マガモ・カルガモがのんびり泳いでいます。
草むらではホオジロが、そしてメジロやカワラヒワの声が聞こえてきます。
突然、私は「カワセミ、カワセミ!」と言って左手で川辺の草むらを指しました。
枯れ草に止まっていたのです。自転車を止めるとサッーと飛んでいってしまいました。
いつもユーターンする橋を越えて行きます。どんどん風景が変わっていきました。
いくつかの幹線道路にぶつかり、下をくぐったり、渡ったりしました。
そして、ときどき車で行っている群馬の森に着きました。片道5キロほどです。
森の中にも自転車道があり、行ってみることに。
散歩する人、自転車で走っている人。思い思いに年の初めの運動をしていました。
立ち止まると、カサカサっと音がしました。どうやら落ち葉の上に何かがいそうです。
双眼鏡で見ると、シロハラでした。アカゲラの声も聞こえてきます。
ルリビタキに会いたかったのですが、それは後日のお楽しみ。
2人でポタリング、新しい楽しみ方の第一歩です。