ある週末・・・(父と息子の会話)
稜「おとう、明日釣りにいかねえか」
健「おまえから、誘うなんて珍しいな」
稜「たまにはいいかなと思って」
健「わかった。それでクルマとバイクのどっちで行くんだ?」
稜「ごめん。単車で行きたいんだけど、バイト料が来週なんでガソリン入ってないんだよ。」
健「じゃー、お前の方でガレージにあるバスボートと竿とかを今日中にクルマに積んで置けよ。それと場所は、津久井湖あたりで出発は4:30でいいな」
稜「わかった」
健「母さんには、朝飯のことは俺から頼んでおくから」
稜「ありがとう。おやすみ」
あくる朝、湖に向かうクルマの中・・・
健「学校で何かあったのか?お前から誘ってくるのも珍しいじゃないか」
稜「いやなんていうか、大学に行くか、働くか迷ってるんだよ、おとうはなんで大学行ったんだ」
健「今思えば、やりたいことがなかったから大学に行ったのかなー。すごい後ろ向きな考え方だけど。」
稜「やりたいことがなかったから大学に行くんだー。そんなのありなのかい」
健「ありか、無しかで答えるのは難しいけど、大学の4年間でやりたいことを見つけるのもありかとその時は思ったんだよ。」
稜「ふーん」
健「最後はおまえが決めることだから、やりたいことがあればそこに進めばいいし、やりたいことがないのなら大学に行くのもありかと思うよ」
稜「分かった。方針が決まったらまた相談するよ。母さんには内緒だぜ」
健「俺は、内緒って言われるとすぐ喋っちゃうんだよなー」
稜「口止め料として、タバコ1箱買って置くから」
健「安いもんだな、俺の口止め料は」
なーんていう日がいつか来るかもしれないので、それまで取って置きますかね。この釣り道具も。(よーく考えると5〜6年は、釣りに行っていません。)
でもそんな相談をされるのもまだ、だいぶ先ですね〜。


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