私は今月初め頃、2泊3日の日程で関西方面を旅行してきたのですが、その旅行中、奈良県天川村・洞川地区の山中にある、関西最大級の規模を誇ると云われる「面不動鍾乳洞」を見学してきました。
年間を通じて約8℃に保たれているドーム状の洞内には、天井から鍾乳石が下へと伸び(1cm成長するのに約100年かかるそうです)、また、逆に地面からは石筍が上へと伸び(こちらのほうは1cm成長するのに約200年もかかるそうです)、洞内での効果的な照明の配置も相まって、全体が地下神殿のような幻想的な雰囲気を醸し出していました。
奥深いその山中にあるその面不動鍾乳洞へのアクセス手段として山肌に設置されているのが、今回の記事で紹介する「面不動モノレール どろっこ」です。
路線延長174m、高低差66m、乗車時間5分弱のこのモノレール(スロープカー)を利用しなくても、面不動鍾乳洞へ行く事は可能なのですが、徒歩で向うと15分程かかる事から(しかも上り坂なので歩くと結構疲れるみたいです)、実際には、鍾乳洞へ行く人はほとんどの人がこのモノレールを利用しています。
平成24年10月に全面リニューアルされたこのモノレールは、新しいだけあって振動も少なく乗車感覚はそれなりに快適なのですが、路線が山間の急斜面に敷設されているため(最大斜度33度、平均斜度20度)、乗っていると、やはりかなりの傾斜が実感出来ます。
ゆっくり進むので、いくら傾斜が急とはいえさすがにジェットコースターのような感覚とは違うのですが、それでも、どこかしら遊園地のアトラクションのような感覚もあり、個人的にはなかなか面白い乗り物だなと思いました(笑)。
路線は全線単線で、ポイントや側線などはありません。
トンネルもありませんが、下側の乗り場(特に駅名などは無いようです)にはホームとレールを丸ごと覆う屋根や壁が設置されているため、実質的にはここが車両の車庫も兼ねていると思われます。
在籍車両は、全体が丸太をイメージしたデザインの1編成(4人乗り×4両=16人乗り)のみですが、その編成は明確に前後が決まっているため(運転席は上り方向の先頭にあるのみで、客席も上り方向時に前に向く形で固定されています)、下る時は、そのままバックで下りてくる事になります。
なかなか面白い乗り物なので、皆さんも、もし天川村に行く機会があった際は、是非乗ってみて下さい!
ちなみに、乗車料金は、往復で大人500円、片道で大人300円です。

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