京阪は先月30日、京阪特急として運用している8両編成の8000系電車10本全てのうち、6号車を改造して、有料の座席指定車両を導入すると発表しました。京阪の新たな取り組みです!
車両の仮称は「京阪特急プレミアムカー」で、京阪初となる有料の座席指定車両として運用される事になります。
プレミアムカーへの改造費は約16億円で、座席には、新たに開発するリクライニングシートを採用し、座席幅・座席間隔を広げると共に、座席配置も現行の4列(2+2列)から3列(2+1列)へ変更されます。
車内設備としては、大型テーブルや電源コンセントなどが設けられる予定で、また、同車両専属のアテンダントによる乗客への案内も行われるそうです。
プレミアムカーには、特別車両料金が設定され、座席の予約・決済は、インターネットの専用サイトで出来るようにし、混雑時や途中駅からの乗車でも着席が保証されます。具体的な金額については今後検討されますが、「運賃よりは低い額」で、500円を下回る見通しです。
プレミアムカーの導入時期は来年の予定で、現行の8000系各編成は、今回の改造が完了するまでの間は7両編成での運用となります。
京阪によると、同社には近年、「有料でも良いから特急で確実に座りたい」という意見が利用者から多数寄せられていたそうで、京阪線は通勤・通学路線であると同時に京都への観光路線の性格も兼ねている事から、最近は訪日外国人客も増えて着席ニーズが高まっていました。
こうした声に応え、通勤客にも観光客にも対応する「確実に座れる」「上質な移動空間」を実現する新サービスとして、特別車両の導入を決めたとしています。

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