今月の19〜21日にかけて、私は2泊3日の日程で京都・滋賀・大阪方面に行ってきました。今回は、20日の昼過ぎに滋賀県近江八幡市で開催された某学校の同窓会に出席するために関西に行ってきたのですが、折角の機会ですから、大津市内では京阪の京津線や石山坂本線の電車に乗ってきました。
ちなみに、大津線という呼称は正式名称ではなく、この2路線(京津線・石山坂本線)の総称で、京阪線(京阪本線・
鴨東線・宇治線・交野線・
中之島線)と区別する意味で用いられています。
京津線は、京都市山科区の御陵駅と滋賀県大津市の
浜大津駅との間を結ぶ全長7.5kmの路線ですが、京津線の電車は早朝・深夜の一部を除きほぼ全てが御陵駅から京都市営地下鉄の東西線に乗り入れているため(相互乗り入れではなく京阪電車側の片乗り入れです)、実際には、浜大津駅〜
太秦天神川駅間もしくは浜大津駅〜京都市役所前駅間で運転されています。
京津線で使われている
800系電車は4両編成で、京都市中心部では地下鉄の線路を走り、中心部を抜けると地下から地上に出て住宅街の中を走り、京都府・滋賀県の府県境の山中(旧東海道の難所でもあった逢坂山付近)では登山電車並みの急曲線・急勾配を走り、そして山中から大津の市街地にかけては古風な住宅街や
神社仏閣の間を走り、大津市内中心部では路面電車のように国道161号線上の併用軌道を走るという、実に多彩な路線を走る電車として知られています。京津線は、乗り入れている地下鉄区間も合せると、地下鉄・登山電車・路面電車という3つの顔を併せ持つ、日本で唯一の路線なのです。
なお、京都市中心部の三条駅で京阪本線との乗り換えが可能ですが、現在の京津線は京阪本線の線路とは繋がっていないため、京阪本線との直通列車はありません(両線の線路が繋がっていた頃は、大阪市内の天満橋駅と大津市の浜大津駅を結ぶ直通特急「
びわこ号」が運転されていました)。
今回の旅行では、私は3日目に、上栄町駅から京阪山科駅まで京津線の電車に乗ってきました。
一方、石山坂本線は、大津市の石山寺駅と同市内の坂本駅との間を結ぶ全長14.1kmの路線です。
路線のほぼ中央に位置する浜大津駅で、京津線とも接続しています(浜大津駅では京津線も石山坂本線も同一の線路とホームを使用していますが、貸切電車や出入庫のための回送電車を除き、現在は両線間での直通運転は行われていません)。
石山坂本線では、600形もしくは700形の2両編成の電車が使われており、路線の特徴としては、浜大津駅以東の区間は琵琶湖や瀬田川に沿って住宅街や下町を走り抜ける“ノスタルジックな路線”、三井寺駅〜坂本駅間は将来堅田への延長を目指して本格的に造られた“都市間電気鉄道”という二つの顔を併せ持っています。
現在、昼間時間帯は石山寺駅〜坂本駅間と、石山寺駅〜近江神宮前駅間の電車が交互に運行されています。
今回の旅行では、私は2日目に、京阪石山駅から石山寺駅まで石山坂本線の電車に乗ってきました。ちなみに、唐橋前駅から石山寺駅間の乗客は私1人だけで、完全に貸切状態でした。


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