私は今月中旬、2泊3日の日程で関西を旅行した際、京阪宇治線の六地蔵駅から中書島駅までの間を乗車してきたのですが、その時、
昨年12月13日の記事で紹介させていただいた京阪の最新型電車13000系の実車を初めて見てきました(勿論乗ってもきました)。
13000系電車は、2600系の代替として主に宇治線の運用に充当するため、平成20年に導入された
3000系と平成14年に導入された10000系をベースに開発された京阪の最新型通勤形電車で、今年の4月14日から営業運転を開始しました。
京阪の新型車としては、3000系以来4年ぶりの新造となります。
外観は、一見して分かるように3000系で採用された「風流の今様」のデザインコンセプトを継承しており、3000系でお馴染みの「スタイリッシュ・ムーン」という円弧形状に加え、コーナーにエッジを持たせた「ウェッジシェイプ」というテーマも導入されています。
3000系との相違で目立つ点は、カラーリング以外だと、前灯が3灯から2灯になっている点が挙げられます。
ちなみに、現在では既に新塗色が京阪電車の多数派になっていますが、最初から緑の一般車用新塗色で登場した新造車はこの13000系が初めてです。
平成24年7月現在、京阪が保有している13000系の両数は4両編成5本(全20両)で、今年の7月には、それまで宇治線で運用されていた2600系の全編成が宇治線の定期運用から離脱し、それに合わせて宇治線の全列車が13000系に置き換えられました。
下の写真3枚は、いずれも六地蔵駅で私が撮影してきた13000系です。こうして見ると、細かい相違はあるものの、基本的に前面のデザインは3000系そのものですね。
下の写真は、中書島駅で撮影した13000系4両の2編成です。
13000系は現在5編成あるので、この時はそのうちの2編成が同駅に停留していたことになります。
13000系の車内のインテリアデザインとしては、外観との調和を考慮して「京都らしさ」をイメージした墨色を取り入れ、床面は京都の石畳をイメージしたものとし、また、座席表地やつり革には萌黄色やオレンジ色を用いています。
バリアフリーへの対応としては、側出入口車内外の足元にオレンジ色のラインを配置し、周囲とコントラストを確保することで出入口の識別を容易にしています。立っている乗客はつかまりやすく、座っている乗客は立ちやすいよう、座席中間部には縦手すりも設置されています。
現在は宇治線と交野線でのみ運行されている13000系ですが(但し交野線で13000系が走っている姿は私はまだ見たことがありません)、将来は京阪本線での運行も検討されており、京阪本線では4両編成を2編成繋げた8両編成で運用する予定となっています。

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