中之島線の起点駅(京阪全線の中では最も西に位置する駅)である、大阪市北区中之島にある中之島駅は、平成20年10月の中之島線営業開始と共に開業した、島式ホーム1面3線の地下駅です。
中之島線が開業してから私もこの駅は何度か利用しましたが、「全体的にとてもきれいな駅だな」「地下駅にしてはなかなか凝ったデザインの駅だな」という印象を持ちました。
中之島駅は、京阪の駅の中では、特に私が好きな駅のうちの一つといえます。
ただ、ターミナル駅の割には駅構内がやや閑散とし過ぎているような印象も受けました(あまり人がいなかったです)。もう少し利用者が増えてくれるといいんですけどね…。
ちなみに、直結はされていませんが、中之島駅は阪神本線の福島駅とは徒歩5分程度の距離なので、阪神本線の電車との乗り換えが可能です。
▲ 中之島駅を含む中之島線の4駅と、中之島線開業に合わせてデビューした
京阪3000系電車は、デザイン的に大変優れているとの評価を得て、財団法人日本産業デザイン振興会から「2009年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
3000系電車の「2009年 ローレル賞」受賞と共に、京阪にとっては明るいニュースとなりました。
▲ 中之島駅の地上部出入口。
この出入口は最も西に位置する、堂島大橋最寄りの1番出入口です。中之島駅は「大阪国際会議場」という副駅名を持っていますが、その大阪国際会議場の最寄り出入口は2番です。
▲ 1番線(上段)と2番線(下段)それぞれの終端部。
1番線・2番線共に、車止めの先には、中之島線の建設工事で実際に使用されたシールドマシンのカッターの一部がモニュメントとして保存・展示されています。
中之島線は将来、
中之島駅から更に西へ延伸し、西九条を経て新桜島へ到達する計画があるのですが、今にも動き出してそのまま地中を掘り進んでいきそうな感じのこのシールドマシンカッターのモニュメントは、将来この駅から始まるであろう延伸工事を示唆しているようにも感じられます。
なお、ホーム壁面には、中之島線全体の象徴である「木」が使用されています。
▲ 島式ホームの一部が切り欠き状となっている部分に設けられた3番線です。
この3番ホームは原則として平日のラッシュ時のみ使用され、それ以外の時間帯は閉鎖されており、私がこの写真を撮影した時(早朝)は、御覧のように青いテープで閉鎖されていました。
▲ 2番線に停車中の3000系電車の車内から撮った、ホーム壁面に掲げられていた中之島駅の駅名板です。
ラッシュ前の早朝だったとはいえ、結局、この電車が動き出した時に、この車両に乗っていた乗客は私一人だけでした。
中之島駅全体の閑散とした雰囲気は、同駅が開業しても、今まで通り淀屋橋駅が京阪の大阪におけるターミナル駅の地位を保っているという現状を意味しているのかもしれません…。

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