大阪市営地下鉄・御堂筋線の淀屋橋駅、本町駅、心斎橋駅の3駅は、いずれも戦前に開業した古い地下駅でありながら、ホームの天井は吹き抜け空間のようにとても高く、まるで巨大なドームのような佇まいを見せています。
上の写真は、
今年の5月に撮影した御堂筋線の淀屋橋駅ホーム(島式1面2線)です。かなり地価が高そうな都心部に位置する地下駅なのに、御覧のように天井が高いです!
ちなみに、同駅の北改札口は京阪電車の淀屋橋駅と連絡されています。
建設当時の御堂筋は幅の狭い道路で、現在のように主要な幹線道路ではなかったのですが、地下鉄を建設する際に地上の御堂筋も併せて整備を行うことになり、地上の道路と地下の線路が同時に建設されたため、地下空間はかなり自由な設計ができたようで、地下空間の圧迫感をなくすためにドーム式の大きな空間が造られたそうです。
これらの3駅は、いずれも開業時からの姿をそのまま保っており、3駅ともホームは10両編成の列車が楽に停まれる長さと広さがありますが、これも建設当時のままです。
札幌の地下鉄にはこのような広い空間を持つ駅はないので、個人的には、地下駅でありながらとても開放感のある御堂筋線の3駅は、ちょっと羨ましいですね。
もっとも、新交通システムでもないのにゴムタイヤで駆動する地下鉄車両や、冬季の雪対策のため高架区間は全線シェルターで覆われているなど、札幌の地下鉄でしか見られない新機軸や特徴もいろいろとありますけど!

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