”梅の木に間違って成っていた唐揚げ”
三上寛詩学校に参加。テンションを上げる為「とんこつ食堂」でラーメンを食って入店。参加者は10名ほど。杉村さん、慎亮くんも一緒。寛さんを前にしてえらいとこに来てもうたなと実感。まず初めのお題は「花」というタイトルで「花が咲いている」ではじまり「こんなにも哀しく」をはさんで「花が咲いていた」で終わらすというもの。バンドでやってる曲で出だしが同じ歌詞があったのでコレはと思い、はじめはそれであとはうまい具合につなげた。それを寛さんのところに見せにいくんやけど、三上寛に自分の書いた詩を見てもらうんやと思うと緊張。震えながら寛さんに差し出した。すると寛さんは「いいじゃないか!!」と。唐揚げというフレーズを気に入ってくれたようだ。次は途中のフレーズはなしで自由に「花」というタイトルで書いてみろと。褒められて調子に乗った僕はさらりと書いて寛さんに見せた。すると「いいじゃないか!!」「お前、何かやってるのか?」と。僕は「バンドをやってます。」と答えた。「自分のノリが出来ている。」と最高のお言葉をいただいた。じゃ次は「唐揚げ」で書いてみろと。僕が書き出そうとすると寛さんが「梅の木に間違って成っていた唐揚げっていうのがおもしれぇんじゃねぇか。それで書いてみろ。」と難題を突きつけられる。悩んだ。なんとか書き上げ寛さんに見せた。「狂ってねぇな。」「タイトルがこんだけ狂ってるんだからもっと狂え。」と。たしかにおさまりすぎていた。悩んだ。時間をかけ何度も書いては消し書き直した。そしてたった一行「夜のオカズに出て来た梅干し」と書いて寛さんに見せた。「これだよ、これ!!」「これだけ考えて出て来たこれがいいんだよ。」「勇気いっただろ。」と。僕は「はい。」と答えた。そしてどっと疲れた。店を出て杉村さん、慎亮くんと飲んだ。寛さんは他の人にも基本的には褒めて的確にアドバイスをしていた。原稿用紙に書く大切さ、漢字で書くところ書かないところ、句読点の使い方など。なにげない会話の中でも「詩とは自分しか感じていない事を言葉という既製のもので表現すること」「芸術は進歩する宿命」など心にくる発言が多々あった。今日参加して”詩””言葉”に対しての考えが確実に変化し新たに動きだした。本当に良い日やった。

一日を終え三上寛さん、杉村さんと。