10月20日、久々に紅葉狩りに奥鬼怒温泉郷の川俣温泉へ行った。
途中、龍王峡を散策して、少し早い紅葉と渓谷美を堪能する。
この所、運動不足でメタボになって腹が出て来て少々見苦しい体つきになってしまった。油断大敵である。其の為にこの夏は考えても居なかった狭心症になってしまった。
危うい処であった。カテーテル手術によりステントを挿入して、難を逃れた

。 という訳で先ずは歩く事を目的と言う事になった次第です。

川俣温泉は龍王峡から車で1時間余りで着いた。噴泉橋と言う橋のすぐ脇に間欠泉があり、間隔が約50分あるので、待つのも気長が必要だ。何分後に吹き上がるかの予定時間が電光掲示板に表示される仕組みになっていて何分待てば良いかが判る。丁度見学し易い位置に足湯が完備されていて待つのも苦にならない。其の足湯を楽しんでいると、急に吹き上がった!約30メートル位だろうと思われる高さまで上がった。吹き上がって約2分で止まってしまうのが、ちょっと物足りない。 4時少し前に宿にチェックインする。

先ず、フロントで手続きをする。女将が応対に出た。案内に風呂の事を説明された。
妻の顔を見て、「露天風呂は9時から混浴になります!混浴でもいいですよね!みんな入っているからね!」妻、「!?!?」
露天風呂は噴泉橋からとても良く見えて、野趣がある!しかも対岸までつり橋を渡って行くからいかにも秘境の温泉の雰囲気があってよい。 部屋に案内された!玄関が6階にあり、部屋は3階だから、峡谷を下がる形で客室がある。「此方で御座います」仲居が案内してくれたが、まだ明るいと言うのに、真っ暗な部屋に通された。(部屋くらいカーテン開けて準備しておいて欲しいよ!)仕方なく自分でカーテンを開ける!さあくつろごうかと思ったら、「部屋を間違えました!違う部屋にご案内します!」というので、荷物を纏めて引越しだ!今度の部屋は少し広い部屋で、露天風呂が対岸に丸見えだ!カーテンを開けたら、天道虫、カメムシ、ウンカがぶんぶん飛んだりしてぞっとした。 すぐに電話でフロントに虫を何とかしてくれ!クレーム。持ってきたものが、掃除機だ!「ウンカは殺虫剤でないと夜になったら皆ライトの下に飛んできてしまうよ!」私が虫退治だ!仲居さんはてんとう虫とカメムシを掃除機で吸い取ろうと格闘する。掃除機の排気口からはカメムシの、くっさい臭いが噴出してくるではないか!眉間の辺りが痛くなるほど臭い!仲居のおばさんが引き上げて行った後、サッシュ窓を開けたとたん、また窓枠にびっしりと付いていたてんとう虫とカメムシが、うじょうじょと動き出して、再び私一人で格闘をする始末だった。 一仕事して妻は内湯に、私は露天風呂にと入浴に向かう。露天ではすでに5〜6人の年配客が楽しんでいた。かなり深い湯で、胸まで浸かる深さだ。野天風呂だから仕方が無いが、中には落ち葉が沢山沈んでいたり浮いていたりと、少々邪魔な感じだ。先客は2人が残って後の客は上がって3人だけとなった。気分も程ほど良くなった頃、先客の一人が、仰向けになって手足をバタつかせて目を白黒させ始めた!「危ない!」と思ったと同時に相棒がすばやく両脇を抱えあげて、浅いところに引き上げて座らせたら、げーげーとしながらも、落ち着いて正気に戻ったのでほっとした!どうも長湯をしすぎたようだが、本人は「そこ深いね!底深いね!」と言い訳をしていた。長湯は気をつけましょうね! 妻は内湯で、入ったのは良いが、お湯が上層だけ熱く、下層が水で冷たいと言う有様!入浴したのは妻の他先客も数人いたと言う。フロントで説明を受けた時は女性専用露天風呂があると聞かされていないので、皆内風呂に向かったのだ。 呆れた事に、他の客が苦情を言ったら、宿の主人が、お湯を張るのを忘れたと言う。正直に謝ったので、それ以上言う事ができなかったと言っていた。夕食時に仲居に話したら、事もあろうに、「お客さんがいたずらしたんだよ!きっと!全くしょうがないよね!」との言葉が返ってきた。この旅館、全く教育が出来ていないと、心の内でつぶやいた!次に女将が来たので、「虫には閉口したよ!」と言ったら、「虫ね!しょうがないんだよね!山の中だから!仲良くしてもらうしかないんだよね!」との言葉、「すみません」の一言も無い!

この女将有っての仲居ありだ!と開いた口が塞がらないありさまだ。部屋に行って、テーブルに置かれた、案内書に、(大自然の中にありますので、部屋や風呂には、木の葉や虫が入って来ます!虫と仲良くして下さい)と書いてあるではないか! 誰が臭いカメムシやてんとう虫と仲良くできるか!此方は多忙な日々の中、やっと休暇をとって安らぎを求めて静かな温泉に来たのだ!客を持て成す心構えが出来ていない!是では客も二度と来たいとは思わないよ!いずれ潰れるよ!この旅館!すぐ隣はすでに閉館になった旅館が貧乏神のように建っている!

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