
(孵化したばかりの鈴虫)
今年は孵化しないと諦めていた。
外に出してしまって、裏の軒下に置いて、世話をしなかった。
ある日大雨で、虫篭の一つが、水浸しになっていたので、駄目だと諦めつつも、捨てないで置いた。時々は覗いて見たが、やはり孵化していない。
本当に今年は諦めていたが、今日何となく気になって、覗いて見たら、水浸しだった虫篭に、うじょうじょと孵化して居るではないか。
諦めたのにも拘らず、どこかに諦めきれない気持ちがそうさせたのだろう!思わず世話役の妻を大声で呼んだ!
妻もビックリ!
早速ナスを買いに行き与えた。
貪るように喰らいついているではないか。
どうやら、まだ3日目位の様だ。
虫篭は6個有るが、捨ててなかったので、早速こちらも水をたっぷりと与えて、孵化を期待。
一篭でも多い位なのに、他の篭が孵化したら世話が大変だ!
諦めた時点では少々落胆していたが、儲けた命の様な気がして、子蟻程の小さな鈴虫だが、愛着が湧き、今日一日の内に何度となく眺めては、楽しんでいる。
鳴き始めると、今度はうるさい位になるので、だいぶ野に放すことになるのだが、野は生存競争が激しいので、しばらくすると、居なくなってしまう。
他の昆虫やトカゲなどに食べられてしまうのだろう。

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