今朝の朝刊の文化欄に 「学生を戦地に送るには 田辺元「悪魔の京大講義」を読む」佐藤優 新潮社 (2017/7/31) に関する論評があった
「国のために死ね」と書いた田辺の論理に そのロジックに潜む危うさを見てとる
佐藤さんは 学生時代に接した「生きることは死ぬこと」「悠久の大義に殉じたものは永久に生きる」との言葉に 悪魔のレトリックを感じたと振り返る
昨今の 北朝鮮のナショナリズムや ISテロに同じ根源を見る
それでも「8割までまともで 残り2割で変な話になる」と言いながら 理論の飛躍を拾い出す
そして「自ら進んで自由に死ぬ事によって死を超越する」「歴史において永遠なるものの建設に見を奉げる」といった論法が「まだ知的な訓練が十分なされていない学生たちの心をとらえたと結ぶ
マイクの自死の勧めも 死ぬ前なら 自分の人生の懺悔として 世直しの大義をやって置くべきだとの思いに凝り固まっています
若者に「国と為に死ね」と言う積りはありませんが 終末期の老人には 知人家族と社会のためには したかったこと 出来なかったことを 大義を掲げてやり遂げたうえで 自死を出来るように 今のうちに やり遂げるべきことは何かを探し求めておくべきだと思っています
人生には賞味期限までにしっかり楽しむべきことと また消費期限前ならではの 遣り遂げるべきことがあるのです
また消費期限切れならではのやれることやるべきこともあります
若者ではなく 老人こそ 特攻隊や ISの思いを理解しながらも 自分の人生の罪滅ぼしとして世の中に何が出来るかを考えるべきなのです
簡単ではりませんが 考えることから・・・

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