パナウティーという田舎の町を一人で散策して、もう見るところもなくなり、帰ろうかと思っていたら、小さな店の奥から「アナタハ、ニホンジンデスカ?」と、声がかかりました。「またか」と思い、軽く敬礼をして通り過ぎ、しばらくして、またその店の前を通ったとき、再び「コンニチハ。ゲンキデスカ?」と声がかかりました。時間を持て余していたので「ナマステ。ジャロサ」(こんにちは。寒いね)と返事をしたところから会話が始まりました。カトマンズ市内では日本語で話しかけられると、まずはお金目当てなのですが、中には、純粋に日本語の勉強のために会話をしたいと思っている若者も多くいます。話しかけてきた若者もそうでした。一所懸命に日本語で話をしようとしている姿を見ると、こちらも真剣になってしまいます。複雑な話は所々英語混じりでしたが、ネパールティーをごちそうになりながら一時間くらい話をしました。彼の日本語の先生は広島出身の女性だそうです。


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