ネパールの風にふかれて

ネパールのスタッフからの情報によると、市内は普段と変わらないようですが、観光客ツアー客は減っているようで、今は、中国、韓国、スイス、オーストリアなどのヨーロッパからのお客さん中心だそうです。また、マオイストによると、１２日、１３日は「人民戦争記念日」になるので、この日は大規模なストが行われるのではないかと見られています。２〜３日前にはマオイストが、ネパール西部の刑務所を襲撃して、１００人くらいの収容者を脱獄させたようです。観光に行こうとしている皆さん、カトマンズ市内の観光だけにした方がいいのでは？道路封鎖もあり得ますし。

日本は国境を接していないので「国境」という響きに刺激されて旅にでる人も多いのではないでしょうか？下川祐治は、「西に開いた国境あれば、急いで駆けつけ、東に開きそうな国境あれば、その日を指折り数えるようになった」といっています。ネパールは首都カトマンズを起点にして、東西に長く延びる国道と南北に延びる国道がインドと中国を結んでいます。私はいつかカトマンズからバスで北上してチベットへ行ってみたいと思っています。

「貧しさ」と「質素」の違いはなんでしょうか？寒い冬の路上で寝ている人は「質素な生活をしている」とはいわないでしょう。ストーブがなく、寒くても「寒いね」と言いながらマフラーを首に巻いて、家の中で過ごす人は「貧しい」？「質素」？お金がなくて、ご飯とスープを一日一食、これは「貧しい」？お金があっても、ご飯とスープを一日一食、これは「質素」？ん〜ん。
　　　　　　　　　　　「ネパールの風にふかれて」

カトマンズの街中にはいたるところに神社があります。観光客で賑わう、大きな神社から、観光客は気づかない、小さな神社。通りから一歩入った「へー、こんなところに」と思うようなところにもあります。比較的裕福な個人の家には専用の神社もあります。写真はこちらから→　「写真帳」

日本でたまたま知り合ったネパールの方とカトマンズで何度かお会いして、お話をする機会がありました。すれ違いもあったり、再会もあったり、これが「旅」なんでしょうね〜。（関連記事→「すれ違い」で検索してみて下さい）

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　　　　　　　　　　　出会いと再会の旅の本
　　　　　　　　　　　出会いと再会の写真帳

ネパールは電力事情が安定していないため時々停電が起こります。
各家庭にはその時のためにロウソクが準備されています。大きなホテルでは心配はないと思いますが、いわゆる安宿を利用される方には、ぜひ小型のライトを旅の装備のひとつに加えられることをおすすめいたします。夜間、ちょっと街中からはずれたところで停電になると怖いです。

私はこれを使っています→　■■■これはいい！！■■■

カトマンズの街中を歩いていて気がつくことはいろいろあります。その中のひとつが、足跡の残っている道路です。補修中の道路に、まだ乾ききらない内に歩いた足跡が残っているのです。いつも歩いていた王宮横の道路にスニーカーと犬の足跡が残っていました。それを見て、「おッ、これに牛の足跡が残っていれば、まさにネパールだ」と思い、それ以来、歩く時は、気をつけていましたが、とうとう見つけることが出来ませんでした。

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こちらへもどうぞ→「ネパールの風にふかれて」・「ほんまかいな！！商売人」「おっとどっこい！！交通事情」「なんでや！！活動禁止令」・・・といったアルバムがあります→　「ネパールの風にふかれて」写真帳　
楽天「ネパールの風にふかれて」
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ネパールの一番の問題は、「マオイスト」との間の「戦争」の解決ですが、新内閣はマオイストに話し合いを呼びかけましたが、マオイストのリーダーは話し合いの余地はなくなったとしてその呼びかけを拒否しています。また、マオイスト主導で、国内の各勢力を結集し反国王運動を展開していく考えを明かにしました。国王も話し合いができなければ武力による対応を表明していますので、今後、武力衝突が激しくなることが予想されます。一方では、国王の権限強化による安定を期待する声もあるようです。

外務省海外安全ホームページより転記
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ネパール：国王の首相解任に伴う政局の混乱（続報） （2005/02/02）
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2月1日付けスポット情報「国王の首相解任に伴う政局の混乱」に関し、日本時間2日午後2時現在の状況は次のとおりです。

１．民間航空便、通信事情
（１）一時閉鎖されていた首都カトマンズの国際・国内空港は、いずれも再開
　　されていますが、国際線を中心に運航スケジュールに乱れが生じています。
　　在ネパール日本国大使館が、主要航空3社に確認したところ、2日に運航さ
　　れる航空便は次のとおりです。
○ロイヤル・ネパール航空　：到着便　バンコク、デリーから各1便：出発便　バンコク、デリー、ドバイへ各1便○タイ航空出発便　バンコクから定期便、臨時便が各1便：出発便　バンコクへ定期便、臨時便が各1便：○インディアン・エアラインズ：到着便　デリー、コルカタから各1便：出発便　デリー、コルカタへ各1便
※1日キャンセルされたインド・バラナシ行きの便については、運航するか不明です。

（２）電話、携帯電話、インターネット等の通信手段は、カトマンズの一部地域において復旧したとの情報がありますが、依然としてほとんどの地域で不通になっています。

２．治安情勢
在ネパール日本国大使館員が現地時間2日午前、カトマンズ市内を視察したところ、治安関係者の数が通常より多く見られましたが、大きな混乱はなく、　商業店舗等も通常通り営業していました。

３．注意事項
ネパールへの渡航を予定されている方は、在ネパール日本国大使館、報道等を通じて最新の情報を入手すると共に、情勢が安定するまでの間、渡航を見合わせることをおすすめします。また、既にネパールに滞在中の方は、情勢の推移やネパール政府の発表を注視するとともに、不測の事態発生に備え、不要不急の外出を差し控えるようおすすめします。また、旅行者の方は、安全な手段で国外に移動することをおすすめします。
（問い合わせ先）
　○外務省領事局海外邦人安全課（テロ・誘拐に関する問い合わせを除く）
　　住所：東京都千代田区霞が関2-2-1
　　電話：（代表）03-3580-3311（内線）5140
　○外務省海外安全相談センター（国別安全情報等）
　　住所：東京都千代田区霞が関2-2-1
　　電話：（代表）03-3580-3311（内線）2902
　○外務省　海外安全ホームページ： http://www.mofa.go.jp/anzen/
　○在ネパール日本国大使館
　　住所：1253, Narayan Gopal Sadak Panipokhari, ward No.3 Kathmandu
　　　　　　 (North), Nepal. (P.O.Box 264)
　　電話： (977-1) 4426680
　　FAX ： (977-1) 4414101
　　E-Mail：visajpn@mos.com.np
　○ツーリストポリス（ネパール王国観光省所属）
　　カトマンズ： (977-1) 4247041
　　ポカラ： (977-61) 521087、520241

ネパールのギャネンドラ国王は昨日テレビ、ラジオ放送を通じて、現政権を解任したことを発表しました。これにより、市内では、兵や警察が警備を厳重にしているようです。また、電話も通じにくく、ネット回線も通じにくくなっています。カトマンズ空港も閉鎖されているようです。

ザックを背中に背負っていると、ザックのポケットが開けられたり、切り裂かれ、中のものを抜かれるのに気がつかない、ということがあります。それを防ぐために前に抱えている旅行者がいます。また、日本人ではあまり見かけませんが、背負っているザックにレインカバーをかぶせている旅行者もいます。特にヨーロッパの旅行者に多いようです。確かに盗難よけにはなります。
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最近の石油の値上げに反対して学生たちはトーチストを行っています。
　　　　　　　　　　　

喉に痰がからむのは埃と排ガスのせいで、ネパールの国民なら路上生活者から王様まで（たぶん）全員が経験していることだと思います。私も、１０日目くらいから痰がからみ始めました。そして、痰の切り方にもなれてきて、躊躇なく「カー！！、ペッ」と出来るようになりました。ある時ロイヤルパレス（皇居）の長い塀のそばを歩いていて、居候先から事務所まではこの道を通るのですが、いつものように「カー！！」っとして、ふとここがパレスの塀沿いの道だと気がつきました。１００ｍごとに、警備の兵士が塀の上から通行人を鋭い目つきで見ています。思わず、「ペッ」とするのを我慢して口に含みました。どうしようかと思っていたら、あたりは痰だらけなのに気がつき、「ペッ！！」と、パレスの塀の脇にはきました。
　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　＜パレスのながーい塀＞
　　　　　　　　　　　

ネパールに限らず、アジアを旅行しているとき困るのが、水関係です。「飲む」「出す」「浴びる」。この中で「飲む」「浴びる」、はなんとか我慢できても、「出す」のだけは我慢にも限界があり、特に「大」の場合は、もう、「どこでもいい」という気分になります。そんなときに役立つのが、日本料理屋さんです。日本料理屋さんのトイレは、たいていきれいです。一度、場所を確認しておけば、万が一の時に助かりますよ。
　　　　　　　　　　関連記事→　「東方見便録」

太陽があれば、方向が分かるという人はよほどの人でしょう。季節と時間で刻々と変わる太陽の位置で方向を見定めるのは容易なことではありません。ましてや、そこが外国の場合、道行く人に道を聞くのも億劫ですし、街の景色は判読不能な文字の看板ばかりで、どこも同じに見えます。地図はあっても、どっちが北か分からないと現在位置がつかめません。方位磁石（コンパス）があれば問題解決です。ホテルから街へ出て、歩き回っていると、まさに、右も左も分からなくなります。カトマンズの街なかで、地図を片手に途方にくれている旅行者を何人も見ました。これからネパールへ行こうとしている皆さん、ぜひ、磁石を持っていって下さい。
　　　　　　　　別冊「ネパールの風にふかれて」