私は自転車通勤してますが、閉店後は、昔は漁師さんの町だったところを通って帰ります。その町中に流れる川に渡してある橋がやや高いところにあります。幅は自動車1台分くらい、長さ5mくらいの短い橋です。その橋の近くになると、自転車の変速機を切り替えて、腰を浮かしてペダルを踏み込み、その橋を乗り越します。
ところが、昨夜は、その橋に近付くころに、小さなお子さんを後ろの席に乗せた若いお母さん、サッカーの練習帰りの小学生、お勤め帰りのお兄さん、そして私。自転車が4台、同時に橋に向かっていました。
ここで腰を浮かせてペダルをこがないといけない、という最後のポイントに来た時、全員一斉に腰を浮かしたのです。「おっ!」と、思った私は、まず、お母さんと少年を追い越しました。あともう少しでお兄さんを追い越しそうになったその時、橋の向こうから軽自動車がやってきました。
すれ違いできるのは自転車1台だけです。「くっそー」私は自転車を必死にこいでお兄さんを追い越し、なんとか先頭でその橋を乗り越しました。
汗かきの私がいつもの3倍汗をかいた夜でした。

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