20年ほど前であったでありましょうか。この世にCDなるものが登場したのであります。音楽をデジタル信号に置き換えて記録するため、雑音は皆無で抜群に音がいい、とのことでありました。オーディオ誌なども、こぞって新技術を絶賛しておりまする。新しいもの好きのわたすは、出るなり買ったのであります。
期待と感動に胸打ち震わせて、初めての音を聞きますた。
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レコード盤から出るようなゴロゴロとかパチパチとかいう音は皆無であります。が、音が貧相であります。硬くて機械的な音であります。潤いがありませぬ。が、人間の思い込みとは凄まじいもので、デジタル新技術のCDの音が悪いことなどあろうはずもないと思ったのであります。5〜6万円ほどの普及器を買ったのが悪かったのだと思い、当時としては最高の20万円の名機に買い換えますた。専門誌で一番評価の高かった機械であります。そこまで投資して、音が悪いとは思いたくない一心で(いい音だと思い込むことにして)、2〜3年使ったでありましょうか。
ある時、久し振りにアナログ盤を聞きました。カートリッジは銘器の誉れ高いデンオンDL−103であります。え〜〜〜〜〜〜〜〜〜! 滑らかで艶やか、深々として潤い溢れる音であります。
CDとアナログは、現在においても、アナログの方が自然で滑らかな音がしまする。雑音の有無ではなく、音そのもののリアルさという観点でアナログの方が優秀であります。ただ、操作性や耐久性はデジタル機器に遠く及びませぬ。
以学館では、終日、BGMをかけておりまする。アナログ盤をいちいちひっくり返してなどおられませぬし、長時間かければ盤も針も著しく消耗しまする。そのためCDのみをかけてきたのでありますが、今般、教室用のアナログ機器を買ってしまいますた〜。
これからは、BGMもアナログ〜〜〜。(^_^)
p.s.
カートリッジも買ったであります。
N響の横山先生のHPにありましたシュアーのM44Gと
ロベルト殿のブログにありましたスミコーのpearlのどちらかで悩んだのでありますが、結局シュアーに致したであります。
デンオン製重量級フルオートプレーヤー〜

シュアーのM44G SUMIKOのPearl


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