「ゴオウの薬効は、漢方薬的にみると、血液の病的な熱をとる作用が主で、血液を正常にし、流れをよくすることにより、生活習慣病といわれる心疾患、血圧異常、血栓、肝臓障害の改善、予防に広く応用されている」そうです。
對山堂薬局という
漢方薬屋さんの説明だからどこまで効き目が本当かどうかは分かりませんが、血液をさらさらにする薬効が長く信じられて、漢方医療で使われてきたことは事実のようだ。
何でゴオウを話題に取り上げたかというと、母がリポビタンDを沢山買い込んでデイケアワーカーの方にご苦労さんと差し上げたらしい。リポDを飲むと結石ができるから飲むのはやめた方がいいですよと注意されたらしい。
味の素の調味料にしろ栄養ドリンクにしろ、商売敵同士でいろいろな情報が飛び交う。一般の人は先ず自分で実際に分析して実験して確認することはない。成分表などをちょっと見て、多くの場合、読み違いや記憶違いで次の人に伝えてしまう傾向が強い。それに輪をかけて商売敵の便乗ネタも混じってさも事実であるかのように伝播する。
ケースワーカーは悪気で云っているわけではないだろうが、うろ覚えの知識を口に出してはいけない。ちょっとネットで調べれば今どきすぐ確認できることなのだから、常識豊に言動してもらいたい。
毒ミルクでも何でも具合の悪いことがあれば世界中の大ニュースになる時代だ。ドリンク剤を飲んで結石ができるなら、新聞でもテレビでも学術論文にも大々的に伝えられて警告が発せられるはずだ。結石ができるような重大な情報がどうしてニュースにならずにごく一部の人が得意げに知っているのか。おかしいではないか。
実際にネットで調べてみた。
「牛の胆石は牛黄(ごおう)という生薬で、漢方薬の薬材。解熱、鎮痙、強心などの効能がある」大体どこも似たような表現だった。完全に読解力の不足だ。呑んだら胆石になるのではなく、胆石から作った生薬なのだ。
「リポビタンにこの生薬が入っている。飲むと胆石の人のような黄色いおしっこが出る」それを読み間違えて胆石になると解釈してしまっている。そういうことなのだ。今は何でもネットで調べられる時代なのだから、自分で分析実験をしないならせめてネットで複数の情報を調べるくらいはした方がいいと思う。読解力不足で読み間違えた知識を周囲に振りまくのはいかがなものか。尤も私は栄養ドリンクは飲まないが、リポDを飲むと胃が悪くなるという噂も耳にした。何度もしつこく云うようだが、自分で確認せずに又聞き知識を受け売りするのがちょっとほっとけない気がしました〜。

para1002n(ぱら仙人)


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