冬山富士山の遭難で思う091220  

冬山富士山の遭難で思う

2009年12月18日午前零時50分ごろ、
元F1レーサーで登山家の片山右京さんが男性2人と富士山に登山中に遭難したと報道された。
翌日の19日には6合目付近(標高約2800メートル)で行方不明の男性2人が遺体で見つかったとの報道があった。
富士山には人一倍愛着のある青百は唖然とした。
いつも下山しているルートの近くで遭難した。
何とも言えない複雑な気持ちだ。

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宝永山突端から富士山頂を撮る
(2009年8月19日撮影)
遭難した場所は情報によると宝永山(標高2,702m)の北東脇付近らしい。

20数年前、現役の頃に縁があり富士山頂にある気象庁施設のメンテナンスを担当していた時期がある。
当時は調査登山、仕事状況確認登山、完了確認登山と夏山に年に数回は登頂していた。
現役を離れても毎年夏になると必ず年1回は富士山へ行くほど愛着のある山である。
もうかれこれ30回以上は登頂していると思う。

青百は夏山だけだが、台風の余波による大雨突風雷雨、1〜2mも見えない濃霧に遭った事も数回ある。
2cmくらいのにも遭遇したこともあり夏山でも一変すると恐ろしい山に変身する。

当時山頂に勤務している気象庁役人の話だが、真冬に測候所施設から外へ出て突風にあい噴火口に転落し殉職した役人が何人もいることを聞いたことがある。

冬の富士山はヒマラヤに匹敵する危険が潜み、ベテランの登山家にも牙をむく「魔の山」と化す。
独立峰の富士山では、冬場の最大の危険は秒速40〜50mも吹き荒れる突風だ。

富士山は5合目(ルートによっては標高が違うが約2,000以上)以上には遮るものが全くない。
ただ急斜面があるのみ。
今回起きた富士山での遭難事故は冬山の恐ろしさをまざまざと見せつけられた思いだ。
ただただ亡くなったお二人のご冥福を祈るのみです。

             青葉の百姓 2009.12.20記



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