堂平の宇宙(そら)から1 堂平の宇宙(そら)から
技師長の笠原です。
私がブログでこれらの記事を書くのは、Nikon望遠鏡へのリスペクトと
後世への情報継承のためです。この望遠鏡は日本天文学の歴史そのもの
だと思っております。
なお、堂平天文台関連作業はボランティアではなく、私の会社である
有限会社エイエフテックが、ときがわ町(星と緑の管理委員会)から
正規に受注した仕事であります。
日本の天文学を引率してきた偉大なる望遠鏡に敬意を払って。


ばらす・・・イヤイヤ、メンテナンスをするのである。

なんと美しい機械だろうか。

赤経軸にはギアが三段もあるのである。

極軸を通るスリップリング接点。気が遠くなるワンオフ品だ。

1963年当初の制御盤(左)、1992年更新のコントローラ(中央)と最新のPC-9801RX2。

24年前の最新。
そう、この望遠鏡はここで時計が止まっているのである。
GP-IB(HP-IB) , PIO24/24(98) , Interfaceエンコーダボード , C-851数値制御ボード。
徹底的にバラシて清掃、コネクション復活。

自動導入は、もちろんDOSプログラムである。(Nikon製)
良く出来ているが、望遠鏡として一番肝心な現座標表示機能が無い。

2016/03/10 訂正
別画面に有りました。

勝手知ったるインターフェースの数々。むかし掘ったアリ塚ってやつだ。

軸付けエンコーダはドイツ、ハイデンハイン社の超一級品。
これ一つでEM-400+CCA250が買えてしまうことは・・・確実である。

さて、次回はコイツをバラす。

------------------------
なぜココに書くのか?
埼玉県ときがわ町では”堂平天文台反射望遠鏡動態保存推進事業”↓
http://www.town.tokigawa.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=36193#6_0
を行っているようである。
動態保存・・・つまり、動作できる状態で維持管理せよということ。
動力は53年前の設計、サーボモータ及び制御系は24年前である。
一筋縄で行かぬことは、明白である。
日本の歴史的望遠鏡の現状をお伝えしたく、実名で書き込んだ次第である。
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私がブログでこれらの記事を書くのは、Nikon望遠鏡へのリスペクトと
後世への情報継承のためです。この望遠鏡は日本天文学の歴史そのもの
だと思っております。
なお、堂平天文台関連作業はボランティアではなく、私の会社である
有限会社エイエフテックが、ときがわ町(星と緑の管理委員会)から
正規に受注した仕事であります。
日本の天文学を引率してきた偉大なる望遠鏡に敬意を払って。


ばらす・・・イヤイヤ、メンテナンスをするのである。

なんと美しい機械だろうか。

赤経軸にはギアが三段もあるのである。

極軸を通るスリップリング接点。気が遠くなるワンオフ品だ。

1963年当初の制御盤(左)、1992年更新のコントローラ(中央)と最新のPC-9801RX2。

24年前の最新。
そう、この望遠鏡はここで時計が止まっているのである。
GP-IB(HP-IB) , PIO24/24(98) , Interfaceエンコーダボード , C-851数値制御ボード。
徹底的にバラシて清掃、コネクション復活。

自動導入は、もちろんDOSプログラムである。(Nikon製)
良く出来ているが、望遠鏡として一番肝心な現座標表示機能が無い。

2016/03/10 訂正
別画面に有りました。

勝手知ったるインターフェースの数々。むかし掘ったアリ塚ってやつだ。

軸付けエンコーダはドイツ、ハイデンハイン社の超一級品。
これ一つでEM-400+CCA250が買えてしまうことは・・・確実である。

さて、次回はコイツをバラす。

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なぜココに書くのか?
埼玉県ときがわ町では”堂平天文台反射望遠鏡動態保存推進事業”↓
http://www.town.tokigawa.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=36193#6_0
を行っているようである。
動態保存・・・つまり、動作できる状態で維持管理せよということ。
動力は53年前の設計、サーボモータ及び制御系は24年前である。
一筋縄で行かぬことは、明白である。
日本の歴史的望遠鏡の現状をお伝えしたく、実名で書き込んだ次第である。

タグ: 堂平天文台
I'm PENTAXIAN 撮影機材
K-1 + HD PENTAX DFA 28-105mm F3.5-5.6 八百富KIT 本日予約しました。

イメージトランスミッター2にも対応しているとのこと。
やっとPC上でピント合わせが出来る訳です。
何はともあれ、コイツを買わない訳にはいきませんよねえ〜(V)o¥o(V)
徹底的にイジクリ倒しますからお楽しみに!
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イメージトランスミッター2にも対応しているとのこと。
やっとPC上でピント合わせが出来る訳です。
何はともあれ、コイツを買わない訳にはいきませんよねえ〜(V)o¥o(V)
徹底的にイジクリ倒しますからお楽しみに!

粉銀河マニアックス 天体写真(冷却CCD)
2月10日〜11日にかけて三峰ヘリポート駐車場で撮影した粉銀河を確認してみました。




シーイング3/5とは言え、20等級まで写っているようです。
18等級だと形までハッキリ判ります。
たった5分露光の6枚スタックでこんなに写るなら、1カット10分で24枚なら
凄いことになりそうです。
う〜ん、
粉銀河マニアックスなんてカテゴリーを作りたくなってきました。
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シーイング3/5とは言え、20等級まで写っているようです。
18等級だと形までハッキリ判ります。
たった5分露光の6枚スタックでこんなに写るなら、1カット10分で24枚なら
凄いことになりそうです。
う〜ん、
粉銀河マニアックスなんてカテゴリーを作りたくなってきました。

三峰ヘリポートP遠征記 天体写真(冷却CCD)
いや〜、ひっさしぶりに撮影に出かけることが出来ましたよ。
11月から公私ご多忙ってやつで動きがとれず、モンモンと過ごしておりました。
それで今回は厳冬期の奥秩父へ重機材を運び込み、一晩中かじり付いていました。
鈍った体にマイナス8℃はキツかったなあ〜。
んで、今回のお題は”粉銀河”です。
夜半には高気圧にスッポリハマるからシーイングも改善されると思い、
30.5cmF4に2/3インチ冷却CCDで挑みました。
ダメンズ外付け極望で極軸もアッサリ決まり、設置開始から2時間で撮影に
入ることが出来ました。鏡もイイ感じに順応したと思われます。
今回のポイントは、
・50mmF4チビガイド鏡で1220mmをガイドする。(FovP-P的にはOKな筈)
|
+−>結果:もはやコレで十分である。
・接眼部ダイヤルゲージでピント位置を管理する。
|
+−>数値管理は、やはり正義であった。
・1220mmに2/3インチCCDを組合わせ、目盛環導入で実用域に持って行く。
|
+−>この小さなCCDにオンチップで入って来た。
操作はやや面倒だが、撮影目的であれば自動導入でなくても実用になるね。
ちなみに、一時期は赤緯にも全周微動を付けてE-ZEUSで自動導入できた
システムだが、バランス的に無理があるので取り去った。
よって、赤緯微動がタンジェントスクリューのDCモータである。
これでガイドも十分に出来ることがハッキリした。
2月10日は4名での撮影となりました。
sekitaさんと有意義なお話を楽しみながら、ほぼ自動撮影で事が進みました。
ただ、USBハブとQHY5L-UMの相性が悪いらしく、2時間に一回くらいガイドカメラ
をロストしていました。前回のアトラクス改ではセルフパワーUSBハブを使って
ノートラブルに持って行けたので、GN-26S改もそうしようと思います。
久し振りに良い汗かきました! ええ、コイツをセットアップすると
厳冬期でも汗ばむんですよ。(暖かくなれるとも言う)(V)o¥o(V)

M97と粉銀河 , L=16X300s , RGB=each4X300s , 140min Total

アンテナ銀河を撮影中の図(低空でシーイングが・・・)

NGC4038,NGC4039アンテナ銀河と粉銀河 , L=14X300s , RGB=each4X300s , 130min Total

薄明ギリギリで撮影した衝突銀河です。
NGC4567,NGC4568 , L=6X300S , 30min Total

10カット撮りましたが、7カット目以降は薄明の影響でボツ。
よって、RGBも撮れませんでした。
思った以上に粉銀河が多い領域ですね。昨年、県民の森でK-3を付けて撮った
画像とは随分と異なります。やはりモノクロ冷却CCDと暗い空は最強ですよ。
夜が明けました。

いや良い天気で気持ちイイ〜〜!!
いつもなら速攻で撤収するのですが、-8℃まで下がった厳冬期に一晩中撮影したので
さすがに寝ました。車の中に置いてあったペットボトルの水が凍って飲めなくなっていた。
やはり寝るとスッキリして安全に帰宅できますね。
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撮影日時:2016/02/10-11
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場(標高900m)
天候:快晴、微風、結露無し
気温:-1℃ -> -8℃
星空指数:80
シーイング:3/5
撮像鏡筒:GINJI-300FN改(30.5cmF4 , fl=1220mm)
カメラ:Orion StarShootMonoV(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:Orion 1.25"LRGB Filters
コマコレクター:MPCCV
赤道儀:GN-26S赤道儀改+E-ZEUS改
ガイド:50mmF4ファインダーガイド鏡 + QHY5L-UM+PHD2_Ver,2.50
撮像時間:画像に併記
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***
ASCOM Platform 6.1 SP1-6.1.1.2627
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.10
画像処理:SI7 , CS5
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11月から公私ご多忙ってやつで動きがとれず、モンモンと過ごしておりました。
それで今回は厳冬期の奥秩父へ重機材を運び込み、一晩中かじり付いていました。
鈍った体にマイナス8℃はキツかったなあ〜。
んで、今回のお題は”粉銀河”です。
夜半には高気圧にスッポリハマるからシーイングも改善されると思い、
30.5cmF4に2/3インチ冷却CCDで挑みました。
ダメンズ外付け極望で極軸もアッサリ決まり、設置開始から2時間で撮影に
入ることが出来ました。鏡もイイ感じに順応したと思われます。
今回のポイントは、
・50mmF4チビガイド鏡で1220mmをガイドする。(FovP-P的にはOKな筈)
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+−>結果:もはやコレで十分である。
・接眼部ダイヤルゲージでピント位置を管理する。
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+−>数値管理は、やはり正義であった。
・1220mmに2/3インチCCDを組合わせ、目盛環導入で実用域に持って行く。
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+−>この小さなCCDにオンチップで入って来た。
操作はやや面倒だが、撮影目的であれば自動導入でなくても実用になるね。
ちなみに、一時期は赤緯にも全周微動を付けてE-ZEUSで自動導入できた
システムだが、バランス的に無理があるので取り去った。
よって、赤緯微動がタンジェントスクリューのDCモータである。
これでガイドも十分に出来ることがハッキリした。
2月10日は4名での撮影となりました。
sekitaさんと有意義なお話を楽しみながら、ほぼ自動撮影で事が進みました。
ただ、USBハブとQHY5L-UMの相性が悪いらしく、2時間に一回くらいガイドカメラ
をロストしていました。前回のアトラクス改ではセルフパワーUSBハブを使って
ノートラブルに持って行けたので、GN-26S改もそうしようと思います。
久し振りに良い汗かきました! ええ、コイツをセットアップすると
厳冬期でも汗ばむんですよ。(暖かくなれるとも言う)(V)o¥o(V)

M97と粉銀河 , L=16X300s , RGB=each4X300s , 140min Total

アンテナ銀河を撮影中の図(低空でシーイングが・・・)

NGC4038,NGC4039アンテナ銀河と粉銀河 , L=14X300s , RGB=each4X300s , 130min Total

薄明ギリギリで撮影した衝突銀河です。
NGC4567,NGC4568 , L=6X300S , 30min Total

10カット撮りましたが、7カット目以降は薄明の影響でボツ。
よって、RGBも撮れませんでした。
思った以上に粉銀河が多い領域ですね。昨年、県民の森でK-3を付けて撮った
画像とは随分と異なります。やはりモノクロ冷却CCDと暗い空は最強ですよ。
夜が明けました。

いや良い天気で気持ちイイ〜〜!!
いつもなら速攻で撤収するのですが、-8℃まで下がった厳冬期に一晩中撮影したので
さすがに寝ました。車の中に置いてあったペットボトルの水が凍って飲めなくなっていた。
やはり寝るとスッキリして安全に帰宅できますね。
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撮影日時:2016/02/10-11
撮影場所:三峰ヘリポート駐車場(標高900m)
天候:快晴、微風、結露無し
気温:-1℃ -> -8℃
星空指数:80
シーイング:3/5
撮像鏡筒:GINJI-300FN改(30.5cmF4 , fl=1220mm)
カメラ:Orion StarShootMonoV(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:Orion 1.25"LRGB Filters
コマコレクター:MPCCV
赤道儀:GN-26S赤道儀改+E-ZEUS改
ガイド:50mmF4ファインダーガイド鏡 + QHY5L-UM+PHD2_Ver,2.50
撮像時間:画像に併記
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***
ASCOM Platform 6.1 SP1-6.1.1.2627
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.10
画像処理:SI7 , CS5
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久し振りに 天体写真