「生い立ち」から続きます
実家のそばに移り住み、1週間後から会社に復帰しました
会社の配慮で1日4時間の勤務
といっても、通勤時間が1時間半という長距離通勤だった
朝、はつを預け出勤
仕事のメンバーは顔なじみばかりだった
それもそのはず、私はプロジェクトを途中で休職していたわけで、私はそのプロジェクトで呼ばれたわけだから
新しいメンバーも導入されていた
休職に入る前は自分の仕事のあり方があった
「男性に負けたくない」といった気持ちより、「女性であることを意識させた仕事をしたくない」、そんな思いで仕事に取り組んでいた
だから残業もすごい勢いでやった
しかし、子供ができた以上そんなことは言ってられなくなった
時間内しか仕事ができないのだ
家族にも会社の仲間にも負担がかかる
その中で甘えることも必要になってきた
自分の意識改革も必要だった
仕事を家庭に持ち込まない
そして家庭を仕事に持ち込まない
だった
最初は戸惑いもあった
設計書が時間内に印刷できず、そのまま帰宅することもあった
つまり仕事を途中で止めなければならないつらさ
簡単なことから壁にぶち当たった
次第に仕事のリズムができ、後輩K君との連携プレイが始まった
K君に私がやり残したこてを引き継ぐ
朝と夕方に作業の受け渡しをする
連絡ノートも作った
手間がかかるが確実に連絡をとることができる
そんな仕事のスタイルを作っていった
時間に追われることで次第にロスのないやり方が身に付いていた
いままで残業という時間があったためにずるずるした仕事をしていた
できないときは、急がず止める
やれることをやる
時間の有効活用、それが全てだった
そして周りの人たちからの協力
それに支えられた
上司に言われた
「あなたがやれば、次の人たちも続く。がんばりなさい」と
私は会社のなかで制度の波にのったひとりだった
続きます

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