政治家へのテロ憂える声 加藤氏の実家全焼事件
2006年08月18日22時18分
山形県で加藤紘一・自民党元幹事長の実家と事務所が全焼した事件で、右翼団体幹部による放火の疑いが強まっていることから、政治家へのテロと見て懸念する声が政界で上がっている。ただ、小泉首相をはじめ夏休み中の国会議員が多いこともあり、政府・与党の反応は総じて鈍い。
「危険な日本になりつつある」「日本は大政翼賛的になっている。右傾化の流れはよくない」。18日、加藤氏や山崎拓・自民党前副総裁、船田元・党憲法調査会長、中谷元・元防衛庁長官らが開いたアジア外交をめぐる会合では、出席者から事件を憂える声が相次いだ。
17日には自民党の逢沢一郎幹事長代理が記者団に「靖国神社やアジア外交のあり方についての加藤氏の発言に対する悪意を持った行為なら、断固容認できない。そのことは党として改めて確認しなくてはならない」と強調している。
18日の会合では「首相が事件について何も発言しないのはおかしい」という意見も出た。首相と安倍官房長官は事件のあった15日午後から夏休みで、事件に関するコメントの発表はなく、記者会見も行われていない。
民主党の小沢代表は18日、岩手県での記者会見で事件について「社会的に嫌な雰囲気を感じる。日本の社会的風潮がこういう行為を助長するようなら、非常に危険で遺憾に思う」と語った。
http://www.asahi.com/politics/update/0818/006.html
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■事件としては解決
加藤紘一議員の実家が放火された事件ですが、すでに犯人は逮捕されています。現場で自殺を図っており、(免許証を提示して)レンタカーを借りての行動ですから、最初から逃げるつもりはなかったのでしょう。
犯人は法律に従って処罰されることになります。
複雑な背後関係もなさそうなので、事件としては解決したものと見てよいでしょう。
この半ば解決した事件をもって言論統制をしたい方々がいます。
それはアンチ靖国の人たちです。
■政治家は特別か?
筆者がちょっと思い出すだけでも、死傷者が出た大きな放火事件はいくつかあります。青森で「武富士」放火された事件とか、「軽急便」の事務所が放火された事件(犯人自爆)などは、かなり大きく報道されたのでご存知の方も多いでしょう。その他に個人の建物が放火されて死傷者が出た事件というのはかなりあります。
放火のみならず、強盗とか殺人とか、そういう事件も皆無ではありません。
一般市民は常に犯罪ととなり合わせで暮らしているのです。政治家の家族だからといって「犯罪とは無縁」で暮らせるわけではありません。
■言論に対するテロ
平成7年には、オウム真理教の最高幹部である村井秀夫氏が、報道陣が見守る中、
徐裕行(在日朝鮮人)に刺殺された事件がありました。平成14年には民主党の石井紘基氏が
伊藤白水(在日朝鮮人)に刺殺された事件がありました。
被害者の立場は異なりますが、口封じと言う意味では「言論に対するテロ」と言ってよいと思います。両事件とも犯人は逮捕されています。背後関係はアヤフヤなままですが、最終的には
犯人を処罰して終わりになります。
現職の国会議員が殺害されても、在日朝鮮人コミュニティーに捜査が及ぶことはありませんでした。「言論テロ防止」を本気で考えるならば、犯罪率の高い在日朝鮮人のコミュニティーについて徹底的な調査をするべきでした。
現職議員が殺害されても何もしなかった政治家が、(犯人以外に)死傷者がいない放火事件を利用して言論統制をしようとしている。これこそがまさに「言論弾圧」と言えるでしょう。
■民主主義の敵はどっちだ?
「危険な日本になりつつある」「日本は大政翼賛的になっている。右傾化の流れはよくない」。この発言主が誰かは分かりませんが、かなり「頭が悪い」ことは確かです。
(1)大政翼賛的な行為が問題になるのは「政治の世界」での話しなんです。政治家(あるいは政党)が談合してまとまると国民の選択肢がなくなる。これが問題なのであって、議論の結果として国民世論がまとまるのはなんら悪いことではありません。民主主義ですから。
(2)自分がアンチ靖国だからといって、靖国参拝を肯定する国民世論を「右傾化」として問題視するようでは政治家失格。きちんと言論で勝負しましょう。
問題の会合は、「アジア外交ビジョン研究会」の準備会だそうですが、加藤紘一氏や山崎拓氏といった「負け犬」が主催しているもので、こんな会合に参加すること自体が馬鹿に箔をつけるようなものです。
■世論はテロを支持しているか?
国民世論も「犯人を釈放しろ!」という方向には向かっていません。こういった運動が起きるようだとちょっと不味いわけですが、世論は極めて冷静だと思います。
同時に加藤氏を悲劇のヒーロー扱いする世論も盛り上がりません。
首相の行動を精力的に批判していた加藤氏の行動は、一般国民から見てもやはり奇異に見えたのでしょう。国民は冷静ですから「被害者=その主張が正しい」という方向にはいかない。
世論は、加害者も被害者も見放しているのが現状でしょう。
■加藤・山拓コンビはどこに逝く?
そもそも加藤紘一・山崎拓両氏は、平成12年、野党の不信任案に賛成して自民党内閣を倒そうとしたアホです(加藤の乱)。「それをやるなら自民党を離党しろ」と言った小泉純一郎氏のほうがはるかにまともでしょう。
その後の加藤氏ですが、政治資金をちょろまかして自宅マンションの家賃(百十万円)に流用していたなどの疑惑が持ちあがり議員辞職しました。金にも汚い人間なんですね。
山崎拓氏は、平成15年の衆院選で「落選」しています。
「俺は議員じゃなかったら絶対AV男優」
「女は堕せば堕すほど、セックスがよくなる」
などなど、愛人にいろいろと暴露されたわけですが、これらの発言が事実であれば人格にかなり問題があると言えるでしょう。落選中に小泉首相に首相補佐官として拾われ、その後の選挙で復帰するわけですが、喉もと過ぎればなんとやらで反小泉の旗を振っている恩知らずです。
こういう人間が「アンチ靖国」の思想に染まっているのは偶然ではないと思います。
自分さえよければいいという利己的な人間は、国を護った英霊に感謝することができないのでしょう。
彼らのような「恥ずかしい大人」を作らない為にも、次期首相は胸を張って靖国神社に参拝していただきたいものです。
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